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完璧主義は現実を拒否してる?そんな自分も受け入れてみよう

ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)



ひとつ気をつけなくてはいけないことは、受容の精神は万能の薬ではないということです。
「受け入れること」のみによって幸福な人生を追求すれば、必ず多くの混乱が生じます。


自分を受け入れるために覚えておかなければならないこと。


それは実は、


受け入れることなんてできない!


そこを理解しておかないと、矛盾に陥っていきます。



今回は、「受け入れること」に完璧にならないで!という話です。


「ハーバードの人生を変える授業」

ハーバードの人生を変える授業 (だいわ文庫)




受容の反対は拒否

完璧主義と、最善主義

完璧主義者は、どんなことでも、ゴールまでの道のりはまっすぐで何の障害もないものだと思いこんでいます。そのため、そうでないとき、たとえば仕事に失敗するなど物事が思いどおりにいかないとき、イライラしてうまく対処することができません。


この本では、完璧主義の反対を最善主義と呼んでいます。


その定義は。

●完璧主義は拒否をする
●最善主義は受け入れる




完璧主義者とは、実は、現実を拒否しているんです。


こんなことで悩む自分ではない
もっとできるはず
自分は心の広い人間だ


「向上心」という言葉でごまかしがち。


現実から逃げているだけ。



つまり。



受け入れないとは、向上ではなく拒否


今の現実を、今の自分を、どうしても認めたくないのです。


そして、失敗だけではなく、成功さえも受け入れることができない。


たまたま、偶然だった。
自分にそんな力があるわけない。
これだけじゃ成功とは言えない。


だから、どんなに良いことがあっても、「まだまだ」と思い続け、いつまでも満足できない。


一方、最善主義者は、失敗を失敗として、成功を成功として、ありのままに受け入れる。


自分の弱さも強さも、すべて受け入れるんです。


だから、「次は頑張ろう!」と明るくとらえて、現実を楽しめる。


それこそ、真の意味での向上。


イライラするなら、完璧主義になってるかも?

何でも受け入れることができれば奇跡が起こると勘違いして、無理をして完璧な心の平穏を探そうとすれば、それがうまくいかないときに、かえってイライラがつのり、自己嫌悪に陥ります。


イライラすることが多いなら、完璧主義になってる可能性を疑ってみましょう。


現実を拒否しているから、イライラするんです。


だけど。


完璧主義を手放すって、かなり難しい・・・


自分では向上心のつもりだから。


それを手放すと、堕落のように感じるから。


だから、そんなときは発想を変えて、「受け入れる」ことを意識してみよう。


こういうこともある
こういう人もいる


失敗することもある
感情的になることもある


それでも難しい。


そんなときは、もしかしたら、受け入れるの意味がわかってないのかも?



現実を受け入れるって、どういう意味?

アリストテレスの「無矛盾律

矛盾律とは

同じ視点から & 同時に、
物事を肯定しながら否定することはできないこと



例えば、人は人、猫は猫、感情は感情、それ以外のものではない。


誰かが望んでも、世界中の人が願っても、別のものに変えることはできない。


リンカーンが、次のような質問を投げかけたそうです。




シッポを足と呼べば、犬には何本の足があることになると思う?




さあ、どう思いますか?



5本でしょうか?




その答えは・・・




4本だよ。シッポを足と呼んだところで、足になるわけじゃない




シッポを足と呼ぼうが、それは、ただ単に名前を変えただけであって、実際にシッポになるわけではありません。


リンゴを、「これはイチゴだ」と言っても、やっぱりリンゴ。


矛盾律とは、簡単に言うとそういうことです。


リンゴや犬の話ではピンときませんが、


じゃあ、例えば、赤信号だったら?


赤信号なのに赤信号と認めなければ、大事故になる



つまり。



あるがままに認めないと悲惨な結果になる



そういう意味です。


感情面でも同じこと。


何かがあったとき、何かを指摘されたとき。


いや、自分は違う
私だって、やればできる!


その結果は・・・


赤信号の話と同じです。


いま、自分が感じていることを感じているように受け入れなくてはなりません。
現実の尊重が大切なのです。


自分は、心が広い人間なのだと思いたい。


だから、妬みや嫉妬なんてないものだと思い込もうとします。


それでは、いつか病みます。


「禅の達人と普通の人との違いは、普通の人はいろんな意味において、自分の人間らしさと闘おうとすることだ」(哲学者/アラン・ワッツ)

人間らしさと闘うなんて、バカげてますよね。


ちゃんと、嫉妬や妬みとも向き合おう。


私たちは、モナ・リザにはなれない

すべてを完全に受け入れることができる、そして完全に平穏な境地に至ることができるというのは幻想です。モナ・リザのような永遠のほほ笑みをずっと保てる人など存在しません。
もう少しだけ自分に優しくしてみましょう。


ここまで、自分の感情を素直に表現し、許す、すべてを受け入れる、そのことを考えてきましたが・・・




実を言うと、




すべてを受け入れるなんて・・・




できない!


失敗も成功も充実した人生の一部として受け入れ、怖れや嫉妬や怒り、そしてときには自分を受け入れられないこと自体を受け入れてみましょう。私たちはただ単に、そしてどこから見ても人間なのです。


完璧主義の人は、「受け入れる」ことさえ、完璧にやろうとしてしまう。


そして、受け入れられない自分をまた責める。


いつまでたっても悪循環が止まらないんですね。


だから、受け入れることはやめよう!


受け入れられなくたって、幸せになればいいんです。


それくらい、軽やかになりましょうということですね。


モナ・リザのような、永遠の微笑を目指す必要はないんです。



ということで、


受け入れられたら、受け入れる。


受け入れられないなら、そんな自分を受け入れる!



禅問答のようだ・・・



要は、
自分への思いやり!



~まとめ~

すべてを、受け入れよう。


受け入れられないなら、
それも受け入れよう。


モナ・リザの微笑
あきらめてください


**


人間関係の悩みを解決するには、まずは自己受容。

じゃあ、自分を受け入れるにはどうしたらいいの?


それが、このシリーズ。
【ハーバード・スタンフォードシリーズ】

「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」
①ストレスフリーって実は不幸
②ストレス肯定は、自己肯定