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人間関係の土台はこの2つ~自己受容と課題の分離を心に刻め!

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え



上司がどれだけ理不尽な怒りをぶつけてこようと、それは「わたし」の課題ではない。理不尽なる感情は、上司自身が始末するべき課題である。すり寄る必要もないし、自分を曲げてまで頭を下げる必要はない。わたしのなすべきことは、自らの人生に嘘をつくことなく、自らの課題に立ち向かうことなのだ



前回は、
「人生のタスク」と「共同体感覚」について学びました。
人間関係は人生のタスク:逃げずに共同体の意識をもとう - ichigo's blog




じゃあ、具体的にどうしたらいいでしょう?
今回はそれを学んでみます。
実践すべきことは、
自己受容課題の分離です。



①自己受容

自己肯定とは、できもしないのに「わたしはできる」「わたしは強い」と、自らに暗示をかけることです。

一方の自己受容とは、仮にできないのだとしたら、その「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく、前に進んでいくことです。


人間関係と向き合うために、
何よりも大事なことは、
まずは自分を愛そう!ということです。
まず自分・次に他者
この順番は鉄則です。


「七つの習慣」でも、
まず「自立」、
それから「相互依存」という流れです。
七つの習慣の七つとは?自立3:相互依存3:自分磨き1|七つの習慣 - ichigo's blog



「自分」がなければ
他者を大事にすることなんてできません。
それは、ただの「自己犠牲」です。


愛情の強要にもなります。
自分を愛してあげられるのは、
自分だけなんです。


だから、思いっきり自分を愛していいのです。
ナルシスとか!ってくらい、
自分大好きでいきましょう。


日本人の多くは、苦手ですよね。
でもこれは、「七つの習慣」なので、
習慣化したほうがいいです。


でも、どうしても自分を愛せないんだよ!
って思いますよね。
そこで大事なことは、
「自己肯定」とは違うということです。


「自己肯定」とは、
いわゆる「ポジティブ思考」です。


とにかく自分はできる! 
なんでも楽観的に!
そうやって頑張ってると、、

いつしか、、

ポジティブ疲れ・・・

しませんか?


私も、何年も努力してきて、
本当に疲れました。
ポジティブ信仰はもうやめたい・・
と本気で思いました。


何か、無理してる感じがするんです。
演じてる気がします
本当の自分じゃないんです。


無理やり、頑張って、
楽観的に考えようとして、
だけど、
ぜんぜん満たされないんです。


じゃあ「自己肯定」じゃないなら、
何なのか?と言えば、
それが、「自己受容」なんです。


今の自分を、
ありのままに
そのままの姿を
すべて

とにかく受け入れることです。


具体的には、
自分を許すということです。


どんなに愚かなことをしても、
感情的になって
バカみたいなことを言ってしまっても、
取り返しのつかないことを
してしまったとしても、
それでも、そんな自分を許すんです。


なぜかというと、
自分を責めていると、
他者のことも必ず責めてしまうからです。
だから、他者のためにも、
自分を許すことが大事なのです。


わかっちゃいるけどできない!と思いますよね。
そんな時は、「できない自分」も許すんです。
とにかく許しです。100%の許しです。


あなたはもう、許されてるんですよ。
自分だけが許してないんです。
もう、ムダな抵抗はやめて、許しませんか?


それが人間関係の第一歩となります。


どんなに何かを頑張っていても、
自分を許せてないと、必ず疲弊します。
努力が水の泡になります。
許してください。バカな自分を。
未熟な自分を。


そうすることでしか、
他者を愛することはできないんですよ。


自分を許せるようになったら、
他者を許すこともできます。
そうすると、
次の「課題の分離」ができるようになります。



②課題の分離

ただ課題を分離するのです。あなたのことをよく思わない人がいても、それはあなたの課題ではない。そしてまた、「自分のことを好きになるべきだ」「これだけ尽くしているのだから、好きにならないのはおかしい」と考えるのも、相手の課題に介入した見返り的な発想です。


自分を愛することに取り組んだら、
次に考えることは、
自分の課題と、
他者の課題を分離すること
です。


課題の分離ができないと、
どうなるかというと、
「見返り」を求める気持ちになるというのです。


「見返り」は、
自分はこんなに与えたのだから、
あなたもこれだけ返してくれ!という、
「しがらみ」の関係になっていくんですね。
いわゆる共依存の関係です。


相手の問題に介入すると、
お互いがお互いを変えようとするので、
とても苦しい人間関係になります。
私も経験がありますが、
非常に泥沼状態になっていきます。


苦しいのにやめられないんです。
だって、正しいことをしてると信じてるから。
自分では「優しさ」だと思ってるんです。
相手のためを思ってのことだと。


でも、相手がそれに応えてくれないと、
「あなたのために
こんなにやってるのに」と必ず思うんです。


なぜ相手が感謝してくれないのか、
本気でわからないんです。
そして、必ず相手にぶつけたくなります。
その結果、終わりのないケンカが
延々と続いていきます。


どうしたらいいんだろう?
とずっと思っていたのですが、
課題の分離が必要だったんですね。


つまり、
相手の問題に介入してはいけないし、
自分の課題に介入させてもいけない。


自分の悩みは自分の責任。
相手の悩みは相手の責任。
そこに、しっかりと線引きをすることが、
成熟した人間関係のための
第一歩だったんです。


考えてみれば、
相手の問題に介入するというのは、
「あなたは劣ってる人。
だから私が助けなきゃ」という、
信頼どころか、
相手をバカにした発想なんです。


それに気づいたらゾッとしました。


適切な人間関係には、
適切な距離感があります。
自分の生き方を変えなければなりません。



距離感については、ヤマアラシの話も参考になります。
ichigo-it.hatenablog.com



**

人間にとって最大の不幸は、自分を好きになれないことです。この現実に対して、アドラーはきわめてシンプルな回答を用意しました。すなわち、「わたしは共同体にとって有益である」「わたしは誰かの役に立っている」という思いだけが、自らに価値があることを実感させてくれるのだ


自分を好きになれないって、
本当に苦しいですよね。
何のために生きているのか、
わからなくなります。


だから人は、
「自分探し」を続けるのでしょうね。
でも本当の自分探しは、
自分を許すことだと思います。
そこからしか始まらないのです。


そうして、自己受容ができて、
課題の分離ができるようになると、
自然と、
他者を味方だと思えてくるそうです。


味方だと思えれば、
役に立ちたくなります。


いよいよ、
他者へのアプローチを学ぶ段階です。


その話は、次回に。
ichigo-it.hatenablog.com




~まとめ~

どんなときも、自分を許そう
それが人間関係の第一歩
そして、自分の課題と他者の課題を分離すること





ichigo-it.hatenablog.com
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嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

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