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人生はチョコのように甘い~映画「フォレストガンプ」

フォレスト・ガンプ 一期一会 (1枚組)[AmazonDVDコレクション]



ぼくらにはみんな運命があるのか、ただ風に吹かれてただよっているだけなのか、分からない。


知能指数の低い主人公。
けれども、
不思議なめぐりあわせで、
常に幸運が訪れます。


その心には、
母親に教わった教訓が、
深く刻まれていました。


映画「フォレストガンプ


ラストシーンでは、
人生は、運命なのか、
風に吹かれてるだけなのか、
分からないと言います。


両方が
同時に起きているようだと。


印象的なラストです。


名シーンがたくさんあり、
どこを切り取っても
深い味わいがありますが、


特に感じたことは、


どんなチョコレートでも
結局はおいしい


人生とは、贈り物。
その贈り物の中身は、
チョコレートです。


差し出されたチョコを
おいしく頂きましょう。



人生はチョコレート

食べてみるまで、分からない

ママは言ってた
❝人生はチョコレートの箱みたい❞って
❝食べるまで中身は分からない❞


とても有名なセリフで、
アメリカ映画の名言
ベスト100のうち、
第40位に入っています。


私は最初、
ピンときませんでした。


なぜ、箱なのか?
なぜ、食べるまで
分からないのか?


ということで、
少し調べてみました。


まず、訳す人によって、
解釈が違ってきます。


2通りの訳がありました。


「食べるまで分からない」
「開けるまで分からない」



「開けるまで分からない」なら、
人生は「箱」になります。


たしかに、
主人公が持っている
チョコレートの箱には、
チョコの写真がないので、
開けるまでは
どんなチョコか分かりません。


そういうことかなと
思いましたが、
だとしたら、
チョコである必要は
ありません。


おもちゃ箱でもいいし、
お菓子の箱でもいいし、
わざわざチョコにする
理由はなんでしょうか。


そこで、
英文解説を見てみました。


"a box of chocolates"


原文の英語を厳密に訳すと、
❝箱の中にあるチョコレートたち❞
という意味になるようです。


やはり、
言いたいのは「箱」ではなく、
「チョコレート」です。


「食べるまで分からない」
のほうが正解のようですね。


では、なぜ、
食べてみないと
分からないのか?


それは、
贈り物用のチョコだから。
のようです。


チョコレートは、詰め合わせ

自分の運命は自分で決めるの。
神様の贈り物を生かして。


当時のアメリカの
チョコレートは、
贈り物だったそうです。


私たちが、
お土産でよく出会う、
詰め合わせのチョコです。


私は無意識に、
ちっちゃい箱に入っている、
日本のチョコを想像したので、
ピンとこなかったのです。


一つの味ではなく、
いろんな味のチョコが、
ぎっしり詰まっている。


だから、
どんな味なのかは
食べてみるまで分からない。



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詰め合わせチョコ。
もらうと、ワクワクしますね。


どれにしようか、
どんな味かは分からなくても、
色や形だけでワクワクです。


チョコレートに例えたのは、
どれを選んでも、
結局はハッピーだから。


そんな意味かもしれません。


そして、
食べる前から
ワクワクしているもの。


変なチョコではなく、
普通においしいチョコが
並んでいると仮定して。


キャラメル味
ミルク味
ウィスキー味


味は様々だけれど、
どれも甘くておいしい。


からい人生や、
酸っぱい人生、
という視点はなくて、
どれを選んでも
甘くてハッピー。


だから、
堂々と生きなさい。


そういう意味に、
思えてきます。


どんな種類のハッピーかは、
食べるまでは分からない。


やってみて、
味わってみて、
あぁ、自分のチョコは、
こういう味だった、と。


主人公は、
その言葉どおり、
どんな現実が訪れても、
ハッピーに変えました。


いじめっ子に追いかけられ、
逃げ回っていたけど、
それがきっかけで
走る才能を見出したり。




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吹雪や氷で損傷を受けたトウヒや松を見かけたことはない。これらの常緑樹林は身を屈する方法を、枝の垂らし方を、避けようのないものに同調する方法を知っている。(D・カーネギー著「道は開ける」より)


カナダの木々は、
厳しい冬でも、
雪に抵抗しない。


抵抗して、
枝を強くすると、
バキッと折れるそうです。


雪を受け入れる。
しなやかに体を曲げ、
同調する。


それが
生き抜く知恵です。


あるがままの
現実を受け入れ、
そこでベストを尽くす。


どんなものがきても、
甘くておいしい、
チョコレートです。



母は偉大

人生の教訓は、母親から教わった

ママは言ってた
❝過去を捨ててから
前へ進みなさい❞と

走ったのは そのためだ


人生をチョコに例える。
過去は捨てる。


主人公の母親は
素敵な人です。


主人公が幸せに生きたのは、
母親からの
ポジティブな語りかけが
土台にあったから。


それに比べ、
彼の恋人は、
不遇な家庭環境でした。


最後まで、
自分の実家をうらみました。


そして、不幸な人生を
歩んでしまいます。


親の語りかけで
子どもの人生は変わる。


もちろん、
不遇な環境でも
幸せになる人はいますが、
やはり家庭環境の影響は
無視できないものです。


次の世代に、
いい影響を与える大人に。


自分が与える影響は、
思ってる以上に
大きいです。


差し出されたものを、食べるのは自分

「僕の運命って?」

「それは自分で見つけるのよ」


主人公の母の偉大さは、
母が息子を、幸せに
したのではないところ。


あくまで、土台を
教えてあげただけです。


あとは、
自分でつかみなさいと。


人は、ともすると、
誰かに幸せにしてもらいたい。
そう願ってしまいます。


でも、
贈り物をくれるのは
他者かもしれませんが、
それを選んで、
食べるのは自分なのです。


主人公も、
自分の人生を
自分で歩みました。


母は、遠くから
見守るだけ。


自分で味わう。
自分で味あわせる。


両者のバランスが、
絶妙でした。


愛するとは、
過保護にすることとは
違います。


チョコレートは、
自分が食べるのです。



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人生はチョコレート・ギフト

どれを選んでも、
おいしく味わえばいい



**


余談:映画が脳に与える影響


共感をすることは、
人にとって、
一番の癒しになるそう。


映画鑑賞で、
共感脳を鍛えられます。
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