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1日1冊の読書で何が変わるかを検証しています

人生の「質」を上げる 孤独をたのしむ力 by 午堂登紀雄

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「他人に心を許す必要などない」


「いざというときに相談できる友達はいらない」


孤独に悩む人、人づきあいの苦手な人にとっては、とても爽快な気分になれる本です。


**


何でも話せる友達。
いざというときに頼れる友達。


そんな友達が多い人ほど幸せだと、世間ではよく言われます。


たしかにそうなんだろうけど、じゃあ友達が少ない自分は不幸なんだろうか? 


そんな葛藤がまとわりつく。


だから、「相談できる友達はいらない」との言葉に、スカッとしました。


とは言っても、人づきあいが不要だと主張してるわけではありません。


むしろ、人づきあいが楽しくなり、人生の質が上がるという話でした。


孤独を避けるために自分を抑えて周りに合わせようとすればするほど、誰かと一緒にいても「孤独感」に襲われやすいのです。


「人生の『質』を上げる 孤独をたのしむ力」

人生の「質」を上げる 孤独をたのしむ力



自分に正直に生きること


著者が主張されているのは、自分に正直に生きること。ウソや隠し事、見栄は不要だということ。


そうすれば、心を許すか許さないかに関わらず、気軽に本音を話せるようになる。


その結果、「孤独感」に悩むことがなくなる。


たしかに、そのとおり!


私も、日々、それを感じていたので、とても納得できました。


「誰にも理解されない」と言うけれど、じゃあ自分を見せているのか?


自分を見せていないんだから、理解されないのは当然。


仮面で顔を隠しながら、「誰も私の顔を見てくれない」と言っているようなもの。


なんて怠慢なんだ!


自分でも、そんなことには気づいているのですが、どうしても自分を見せることができない。


ひた隠しにしながら、生きてきたのです。幼少の頃から。


長年の間につちかってしまった信念なので、気づいてはいても、どうすることもできませんでした。


自分の中では、どうしても隠さなければならない理由が存在していたからです。


もちろん、しょうもない理由です。


「三つ子の魂百まで」という言葉もあるように、幼少の頃からの信念を脱却するって、本当に難しいですよね。


こうしてブログを書き続けることによって、毎日毎日、そんな自分と向き合ってきました。


特に、元女優さんのお話を聞いてからは、強く意識するようになりました。

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隠さないほうが幸せなのかもしれない。


そう思い始めてから、結構しんどかったです。


でも、「書く」という作業は、やはり効果的なようで。


だんだんと普通に思えるようになってきました。


自分に正直に生きれば、自己正当化する必要も、他人を責める必要もなくなる。


そんな「箱の中」という概念を知り、ますます、「箱の外」へ出てみたくなりました。

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「孤独」と「孤独感」は違う。


「孤独」でも幸せだし、自由だし、楽しむことはできる。


だけど、「孤独感」は、自分を隠してしまうがゆえの、どうしようもないイラだち。


周囲に人がたくさんいても、「寂しさ」を感じてしまう原因は、そこにあります。


そうして、他人を責めてしまうのです。


自分の性格が問題なのではなく、隠してしまうことが苦しみを生んでいるんです、きっと。


隠さないって、もっと気軽で自由で、楽しいかもしれない。


「隠さないで生きていく」ことに希望がわいてきました。


孤独だからこそ成長できる。もっと堂々と、孤独の道を!


自分に正直に生きるとどうなるかというと、「『こんなさわやかな日々はない』という感情を抱く」ようになるそうです!


さわやかな日々、経験してみたい。


なお、「いざというときに相談できる友達はいらない」という意味は、「いざというとき」に相談するのは、お金を出して専門家に相談したほうが確実だからだそうです。


私も、友達に相談してしまったばっかりに、その友達のことが嫌いになってしまったことがあります。


無意味なアドバイスをされて、余計に悩んでしまったこともある。


「相談は友達にするもの」
「何でも相談できる友達は貴重」


そんな固定観念を捨ててしまえば、もっと気楽に、人と付き合えるかもしれません。


相談しなきゃと思う必要もない。


たまに言われちゃうんですよね。「相談してくれなくて寂しい」と。


だから、「相手に寂しい思いをさせないために相談をする」という、意味のない、形だけの相談をするときがあります。


そんなことはする必要ないんだなぁと思えたら、人生観や友達観が変わりそう。


人生の重大事は、「孤独で決める!」


著者はそれを推奨されています。


どのように決めるのか?


自問自答で!


「自ら問いを設定して自分で答えを導ける」人は、ストレスに負けず、悩みを乗り越えられるというのです。


やっぱり、「質問」ですね。

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刺激を消化し、自己回復する

人間は人とふれあうから成長するのではありません。人とふれあった刺激を自分の内に取り込み、それを自分の意志や価値観とぶつけ、より適切な言動となるよう、自己を変革させるから成長するのです。


「人と会ったほうがいい」
「人と話したほうがいい」


そんなアドバイスをされることが多いのですが、頑張って実践してみても、疲れてしまう。


人と会うって、すごい疲れる。


アドバイスを聞けない私、アドバイスどおりだ!と思えない私は、どこか変なんだ・・・。そんな葛藤もわいてしまいます。


だけど、人と会って疲れるのは当然のことだそうです。


体力がない人は、ちょっと歩いただけでもゼイゼイするし、体力がある人は、フルマラソンも平気でできる。


人によって、心の体力も違うので、どのレベルで疲れるかは本当に「人による」。当たり前ですよね。


そして、刺激を受けたあとに大事なことは、その刺激を自分の中に取り込むこと。


しっかりと消化し、納得する。


その作業がなければ、何の「学び」も「気づき」もないため、会っても会っても薄っぺらなままということになります。


読書で言う、「多読」と同じですね。


たしかに、たくさん読んだほうが身になる。


だからといって、読みさえすればいいわけじゃなく、自分の中に落とし込んでいくという作業がなければ、「たくさん読んだけど結局は何だっけ?」となります。


「人とたくさん話すこと」と、「本をたくさん読むこと」は同じだなぁと思ったら、とっても腑に落ちました。


ひとつひとつ、学んでいけばいいんですね。


学ぶ作業に、どれだけの時間がかかるか?ってところが、「どんどん交流できる人」と「一人の時間が必要な人」との違いなんだと思います。


慣れてくればスピードは上がるでしょう。


でも、いつになったら慣れるか?っていうのも、人によって違います。


自分は自分のペースで、コツコツやっていくしかない。


何ごとも、基礎訓練が大事ですね。


疲れやすい人は、他人よりも多く、休憩したほうがいいのです。


自分のペースを守っていい。だけど、「読んだり」「話したり」することに慣れたほうが、きっと確実に人生のプラスになるはず。


あきらめない粘り強さも必要なのかも。


私は、「読む」ことには慣れてきたけれど、他人と楽しく「話す」ことには、もう少し時間がかかりそうです。


自分のペースで、少しずつブラッシュアップをしていこうと思いました。


「自分の経験を振り返って、納得する」という作業ができないと、それがストレスになるからです。


やっぱり、振り返りが大事。


しっかり自分の中に落とし込むこと。言葉にしながら。


メモ書きと振り返りは、かなり役立ちます。

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他者理解とは、相手の反応を観察すること


「自分を出せない」ことが悩みなのですが、じゃあ、出した後はどうしたらいいのか?ってことも重要です。


やみくもに出したところで、出されたほうも迷惑ですよね。


しかも、自分を出すだけではなく、相手のことも理解する必要がある。


自分を出すこともできないのに、相手を理解するなんて、もっとできない。


そう思ってました。


そのことに関して、とても納得できることが書いてあったんです。


それは・・・


自分の本音に対して、相手がどう反応するかを観察すること


要するに、「相手を理解すること」は、「自分の本音に対して、相手はどう反応するか?を知ること」と考えればいいってことです。


ウソばっかりの話をして、それに対して相手が楽しんでくれたり、興味を持ってくれたりしても、全然嬉しくない。


それよりも、自分の本音の話をし、それに対してバカにされたり、嫌われたりしたなら、それが相手の本音ってことです。


そのほうがよっぽど、相手を理解できますね。


運よく、こちらの本音に相手が共感してくれたり、理解してくれたりしたら、すごくラッキー。それこそ嬉しいものです。


「自分を出すのは、相手を理解するためでもある」


そう考えれば、自分を出すことも、相手を理解することも、ハードルが低くなると感じました。


自分の本音に対する相手の反応、それを探るのです。


まずは自分から本音で話す。


根本は、自分に正直に生きる、ということ。


自分は正直に生きるだけで、相手に心を許すとかどうとか、関係ないってことです。


できそうな気がしてきました。


自分の心とつながる


「つながり」が大事。


東日本大震災が起きてからは、特に聞くようになりました。


だけど、「つながり」って何?


大勢の人とワチャワチャできる性格じゃない自分は、どうしたらいいの?


そんな疑問に答えてくれたのが、「自分の心とつながる」という言葉。


「つながる」というのは、自分と他人だけの話ではない。


自分が、自分の心としっかりつながること。それが、自分に正直に生きるという意味です。


「自分とつながる」って、すごくいい言葉! 気に入りました。


自分とつながっていれば、「孤独」でいても、「孤独感」にはおちいらない。


自分で自分を信じられる。自分で自分を好きでいられる。


そんな人生がいい。


**


「孤独をたのしむ力」とは、ひたすら一人で!っていうことかと思いましたが、意外にもそうではなかった。


むしろ、孤独をたのしむ力が強い人は、他人と一緒にいてもたのしめるのだそうです。


納得です。


自分を大切にしたほうがいいか? 協調性を大切にしたほうがいいか?


そんな二択ではなく、自分を大切にするから、他人にも理解され、楽しい人づきあいが実現できる。


「孤独」に対して、ポジティブな印象ができました。本当にスカッとさわやか。そんな読後感です。


「自分はネクラで人見知りで引っ込み思案という三重苦を抱えています」と公言していますが、それを聞いた周りの反応は「え、そうなんですか? そうは見えないですけどね~」くらいのもので、何か悪いことが起こることはありません。


自分を出してしまえば、問題は消えてなくなる!

もっと、孤独をたのしもう。