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質問力から知性は生まれる。読書で鍛えよう~疑問点を明確にすること。

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本当の知性は、疑問を明確にし、質問力を身につけることから始まる。


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「質問力」という本が多数、出版されています。


それほど日本人は、質問が苦手ということですね。疑問を持てないのです。


言われたとおりにやる。ひたすら暗記する。従順が美徳。


そんな文化なので、疑問を持つという習慣さえないかもしれません。まして、質問をするなんて、単なる恥さらし。


でも疑問に思わなければ、学ぶという発想にもならないと思います。


疑問に思ったことを解決する。そのための「質問力」です。



疑問を持ち、質問をすることから知性は生まれる

読書のときも「質問力」を意識してみよう

ichigo-it.hatenablog.com


本を読むとき、何も考えずに読み始めるということが大半でした。


この本から何を得たいか、何を疑問に思うか、そんなことを考えるのが苦手で。


だって、読んでみなきゃわからないし。とりあえず読んでみよう、と。


だけど、「とりあえず読む」のは人生の浪費だそうです。何も身につかない。


衝撃でした。


たしかに、何も考えずに読み始め、結局は何も身につかずに終わっています。


まず最初に疑問点を明確にすること。それから読み始める。


つまりは、「質問力」を鍛えようということです。


質問から引き出される話ってありますよね。


特にインタビュアーや司会の人が、相手から何を聞き出すかは、何を質問するかで決まります。


質問もされないのに話し出すのは、独演会です。


誰だって、質問されたら話すけど、わざわざ独演をする人って、少ないのではないでしょうか。


そういう意味でも、人と話すときには質問力がポイントになると思います。


それは、本を読むときも同じ。


著者にどんな質問をするのか?


どんな疑問点や課題をもって本と向き合うかで、得られるものが違ってきます。


考えてみたら当たり前のことですが、詰め込み教育に慣れすぎてしまってるせいか、疑問を持って読み始めるという意識はまったくありませんでした。


この本から何が得たいのか。目の前の人から何を学ぶのか。


それは自分の質問力で決まる。主体的に取り組むということです。


やっぱり受け身すぎるんだなぁということを実感します。


自分で考える力が、質問力

ちょっと古い本ですが、手元にあった「質問力」という本を読んでみました。
楽天ブックス: 質問力 - 論理的に「考える」ためのトレーニング - 飯久保広嗣 - 9784532193348 : 本


この本では、質問には2種類あると書かれています。

  1. 学ぶ質問 = 知識を得ること
  2. 考える質問 = 知性を働かせること


学ぶ質問というのは、「1足す1は何ですか?」というようなもの。「答えは2です」と、答えがはっきりしている。答えを学ぶ質問です。


それに対し、考える質問というのは、論理的な思考をめぐらせて、論点を明らかにしていくもの。


例えば、次のようなもの

  • なぜ、起きたのか?
  • なぜ、起きるのか?
  • なぜ、やるのか?
  • なぜ、そこから手をつけるのか?


考えるのが面倒な質問です。


頭が働かないので、ついつい、何も考えずに進んでしまいます。


だけど、そこを自力で考えていかないと、知性は育たないということです。


質問力とは、自分で考える力のこと。


日本では、「学ぶ質問」は得意ですよね。


私も質問は多いのですが、すべては「学ぶ質問」だったなと反省しました。


答えが欲しくて、学びたくて、質問する。


質問されたほうは迷惑ですよね。調べればわかるじゃん?って思います。


良い質問というのは、相手にとっても「気づき」があるもの。相手は、答えを与えるというより、答える中で新たな考えが浮かんでいる。


だから、たまに聞きます。「良い質問をありがとう」というセリフ。


相手にとってもタメになるような質問が、良い質問なんですね。


そういう意味では、答えをもらうために質問をするのではなく、「質問を与える」ということにもなります。


かたい例になりますが、国際問題について質問するとき。


「A国とB国の対立の現状をどう考えますか?」


このような質問が、日本では多いそうです。これだと、とりあえず自由に意見を言ってくださいということであり、質問にはなっていません。何が聞きたいのかも曖昧です。


海外では、もっと具体的に切り込んでいくそうです。


「A国とB国の対立の論点は何ですか?複数挙げてください」


このような質問だと、「論点」を答えることが明確ですし、1つではなく複数挙げてもらうのも、いろんな切り口を引き出せるので効果的だそうです。


「どう思う?」と、曖昧な質問をするのではなくて、具体的に質問したほうがいいということですね。


本を読むときは、当然のことながら著者はしゃべってくれません。質問をするのも自分なら、答えるのも自分。


質問と答えを自分の中で繰り返すことで、論理的な思考が鍛えられるという効果が高まると思います。


そして、実際に著者に会えることがあれば、より積極的に、自分の疑問を聞き出すことができそうです。


そんなふうに、日頃の読書で質問力を鍛えていくと、ただ読んでいるよりも、実のある読書になるのは間違いないですね。


大事なことは、自分ならこれをどう考えるか?


ただ単に、受け身で読んでいては何も身につかない。考える読書をしてみよう。


相手への質問と同時に、自分に対しても、自分で質問をすることです。

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