ichigo's blog

気軽な日記ブログです

人に心を開くのは、何のため?~仮面をかぶった元女優の苦悩

観客がいない。
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自分のためなのか。
他人のためなのか。


それを考えてる時点で、
ただの打算。


いつわりの自分の仮面、
何のために、はずすんだろう?


今回は、そんな話。


**


リボーンアワードなるもので
5人の経営者の、
V字回復の体験を聞きました。
tai-gee.com



お一人ずつ、
感想を書いています。


初めは、
元レディース番長。
ichigo-it.hatenablog.com



2回目は、
エリート御曹司。
ichigo-it.hatenablog.com



3回目は、
うつ病になった優等生。
ichigo-it.hatenablog.com



4回目は、
シャンプーから出直した美容師。
ichigo-it.hatenablog.com



そして最後は、この方。


仮面をかぶった元女優。
小林美菜子(こばやしみなこ)さん
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元女優さんで、
ドラマに出たこともある。


今は京都で、婚活のための
モテ婚塾を開催されてる方です。
ameblo.jp



女優魂の発揮

仮面をはずせない

自分のフィールドから
なかなか出られない


自分の中で女優をしてる


もうね、この方のお話、
最もつらくて、痛かった。


終わったあともずっと、
グルグルしています。


なぜなら。


女優だから


話は、一番面白かったです。
やっぱり上手なんですよ。
話し方とか。
見せ方とか。


バラエティー番組みたい。
テレビで観るにはいい。
ウケると思います。


だけど、やっぱり、


演じてる


自分を出してない。
いつわった感じ。


会場からの感想も
手厳しいものが多かった。


「作りこみすぎ」
「本心を出してない」
「心に響かない」


そう、
本音を隠しているのが
なぜかわかる。


でもね、
フツーのことだと思います。


結局は誰もが、演じてます。
仮面をかぶってる。
本心で生きてない。


だからこそ、余計に、
痛くなるんです。
鏡を見ているようで。


自分をいつわるって、
こういう感じなんだなぁと。


ある意味で、
そういう本質を
さらけ出してくれてた。


心の中がガンガン、
揺さぶられました。


どうしたって、
演じちゃうんですよ。


本音なんて出せない。


それは、
自分を守るためでもあり。
他人を守るためでもあり。


飲み屋で愚痴を聞かされる、
あの感覚です。


今日は付き合え!
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他人の本音を聞かされるって、
けっこう苦痛。不快。


だから、
出せばいいってものでもない。


だけど、他の発表者と、
何が違うんだろう?


さらけ出されて、
感動する場合と、
不快になる場合。


何が違うのでしょう?



とにかく聞いてくれ!
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この方、終了後に
おっしゃってました。


やっぱり、
傷つく人もいると思うと、
すべては出せない。


言いたいけど、
言えないこともたくさんある。
それも苦しい。


そうそう。
人のためって思ったら、
やっぱり言えないこともある。


それは気遣いであり、
思いやり。


精一杯の気持ちなんです。


私も、そのように、
思っていたのですが・・・




なんだか、
ぬぐえない違和感。




その違和感が離れなくって、
考えていたら、




フッと、感じました。




他の発表者の方は、
そんな、こむずかしいことを
きっと考えてなかった。



とにかく伝えたい。
自分の思いを届けたい。
そこに必死。




そう、要するに・・・




自分のためなのか?
他人のためなのか?



そのサジ加減を
必死で考えてる時点で、




すごく頭がいい

要領を使ってる




ここまではいい

ここからはダメ



頭の中で、あれこれと、
線引きをしてるわけです。



結局は、




たんなる打算




思いやりって、
字のごとく、「思い」です。


「考える」のは、打算。


「思い」よりも、
「いかに見せるか」に
こだわってしまう。


この方、やっぱり、
見せ方が先のようで。


わたしを大きくみせる癖が
染みついていることを指摘されましたが


それは、肝が小さい自分を隠すために
子供の頃から染みついてましたし


自信満々に見えるって
別に悪いことじゃない


まあ、中身と違いすぎたら
確かに、ショボいので
中身は育てていけば良いだけです。



わかります。
すごくわかるんです。
共感もします。


だけど、


客観的に見ていたら、
やっぱり、つらかった。


方法論ありき。
ってことを、感じてしまう。


だから、
どんなときも
「思い」が先!


ちっちゃいとか、
大きいとかじゃない。
もっと等身大の自分。


等身大の自分は、
どんな思いで生きてる?


半径五メートルの舞台

他の舞台に行ったら素人扱い
だから怖くて出られない


ビビってるから強く見せちゃう
自分を認めてくれる人の前でしか
自分を出せない


否定が怖かった


正直に言うと、
抱いた違和感は、
終了後の感想ブログでも
なんだか続きました。



わたしの気持ち、伝えたいこと
たくさんある!
ひとつに絞れない…


だから、クライアントさんだけに
伝えました。



当日、会場には、
ご自身のクライアントさんも
たくさん、みえてたそう。


伝わる人だけに伝わればいい
っていうのは、
発表するときの
大事な心がまえですよね。



ただ・・・



本当に、
クライアントさんだけ
話してた。


私を含め、二百人の観客は、
視野に入ってない。


たしかに、
謎のメッセージというか、
わかる人にしかわからない、
そんな話もありました。


じゃあ、それって、
いつもの、ご自身のセミナーと
変わらないのでは?


届かないはずですね。
そもそも対象にされてないから。


他の舞台には、
怖くて出られないと
おっしゃってましたが、
本当にそうなんだなと。


半径五メートルの舞台で、
右往左往してる。

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悪いことじゃないです。


例えば元レディース番長さんも。
会場に息子さんがいました。


「息子の前で話すのが怖い」
とおっしゃってて、
すごく気持ちが伝わりました。


スッパリと
「クライアントさんのため」
って、言ってしまえば
よかったかもしれない。


だけど、
「来てくれた皆さんのため」


やっぱり大きく作ってた。


そこが、
違和感の正体。


身内のためでも、いいですよ。


そこを、
皆さんのためですよー!
とやられるから、
違和感、ハンパないわけで。


怖いと言いつつ、
最後まで、
その怖さを破れなかった。


だから響かない。


舞台の大きさは、
人を包み込む、
自分の器の大きさ。


自分の身内にしか
響かない言葉っていうのは、
やっぱり、
今までの舞台だったのでは
ないでしょうか。



賛同されなくても
自分が信じたことを貫く方を
わたしは選択したいと心から思えたから。


そういう意味で
なんと言われようと気にならなかった。


わたしは、わたしで大丈夫
あなたは、あなたで大丈夫



そうそう。
そうなんですよ。


何を言われたって、


だって、しょうがないじゃん。
だって、これが私だし。
だって、こうなんだもん。


だって・・・
だって・・・


最終的には


自分は自分!


都合のよい言葉。


結局のところ、
心を開くってのも、
それが何のため?
ってとこが重要で。


自分を開いて、
より多くの人を救おう!
って、思うかどうか。


身内のためだけ!
ってのも、また人生。


心からの思いじゃないと、
やっぱり仮面ですね。



あなたを観たい。
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そう言えば、
映画「ボヘミアン・ラプソディ」で
感動したところと言えば、


'We will rock you' の歌が、
どうやって出来上がったか。
というところ。


観客と一緒に盛り上がりたい


そんな思いから、あの独特な
足踏みと手拍子のリズムが
発想されたのです。


やっぱり、
観客のためって大事でしょ。


このヴォーカルは、
自分語りはしてませんが、
語らなくても伝わるものがある。


凡人には真似できないですね。
ichigo-it.hatenablog.com



**


そうは言っても、
全然、悪い方ではありません。
ステキな人です。
話も面白かったです。


主催者さんの感想はこちら。
tai-gee.com




私の辛口意見は、
自分自身へ向けてのもの。


自分を見させてもらって。
感謝です。


自分ではどうしても破れない。
なんだか、ぎこちない。


ぎこちないことさえ、
伝わっちゃってる。


本当に自分をさらけ出し、
人の役に立つって、
ものすごい戦いですね。


だからこそ、
自分の姿が映し出されて、
痛い、痛い。



他人に感じる違和感は、
自分への違和感




さて、どうやって、
生きていこう?




だって、女優だもの


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