内向型のための雑談術 by 渡瀬謙|無理をしないほうが、うまくいくらしい
内向型の著者が、たった10ヶ月で営業トップの成績を出したそうです。
その秘訣は「雑談術」。
雑談のコツをつかめば、トップの成績を出せる。
どういうこと? そもそも雑談って必要なんだろうか?
「"内向型"のための雑談術ー自分にムリせずラクに話せる51のルール」
雑談って必要?
雑談についての本は、ほかにも読みました。
「雑談力が上がる話し方」
「超一流の雑談力」
ノウハウや、テクニックとしての話は、だいたい同じようなことが書いてあります。
たしかに。そうすれば雑談がラクになるかも。と、誰もが思えるような内容で、どの本も、突拍子もないテクニックというわけではありません。
簡単なことほど、誰もできてないものですね。
簡単だけど誰もやっていないこと。そんなネタが自分の中に生まれればチャンスかもしれません。誰もが興味深く聞いてくれる可能性があります。
突拍子もないことは誰も真似できないけれど、普通のことなら、受け入れられやすく、しかも意外と新鮮。
ちょっとお得かもなぁと、そんな考えが浮かびました。
大きなことより、身近なちょっとしたことがいいかもしれませんね。
それにしても、雑談って何なのでしょう? そんなに大事?
もともと、おしゃべりが好きな人はうらやましいです。
私は、何をしゃべろう?とか、相手は楽しいんだろうか?とか、いろいろ考えちゃって、あまり雑談を楽しむということができません。
以前、雑談が上手な人と話していて気づいたことがありました。
それは、雑談好きな人は、特に何も考えていないってことです。
あ、考えてないんだ? というか、考えなくていいんだ?
そういう発想が自分の中にはなかったので、驚きでした。
「相手がどう思うかなんて、いちいち考えてないよ? 考えてもわからないし。」
なるほど。ごもっともです。
自分の話したいことを話せばいい。楽しいかどうかなんて関係ない。
雑談好きな人にとっては、そういうものらしいです。
そうは言ってもねぇ…という感じだったので、特に、「内向型のため」ってところに興味をひかれて、「内向型のための雑談術」を手にとってみました。
読んでビックリ。
「超」がつくほどの内向型の著者が、雑談を磨いたことで、トップの成績を出したというのです。
その方法とは、主に、「面白い話をする必要はない」「自分がしゃべる必要もない」「聞いていればいい」というようなことでした。
そして、何といっても、「本来の自分」でいること。
やっぱり、そうか。
雑談に対して苦手意識があると、「しゃべらなきゃ」「面白いことを言わなきゃ」と、必要以上にかまえてしまい、かえって空回りするし、自分も疲れ果ててしまうし、いいことは何もない。
かえって、「雑談はツラい」という意識を強めてしまいます。
そうではなく、「本来の自分」を出して、ゆったりと話したほうが、聞く側も安心して聞いてくれるようです。
結局のところ、雑談うんぬんよりも、「自分に正直に生きようよ」って話ですよね。
仕事の成績を上げるために無理して雑談をするのではなく、本当の自分を表現するようになれば、結果はあとから付いてくる。
ありのままの自分を受け入れてもらえないなら、それはご縁のなかった人だということ。
無理して付き合うより、ずっといい。
だから著者は、無理することはやめたそうです。
それまでは、「だれかと何かしゃべらなくちゃ」とあせってばかりいたのですが、自分の性格と向き合うようになってからは、そんな気持ちもなくなったのです。
しゃべることがなかったら、別にムリをしてつまらない話をしなくてもよいのです。
無理することをやめることで、かえって結果が出るなら、それは試してみたい。
ただ、そうは言っても、場がもたないという問題もあります。
どうしようもなく、1対1になってしまう場面とか。興味のない親せきの集まりとか。
そんなとき、どうしてるんでしょう。
雑談スキルとしては、本に書かれていることを実践すれば、なんとかなりそうな気はします。
というより、そういうことはずっとしてきました。
私の問題点としては、それ以前に、相手に興味がもてないことです。
あぁ~、早く家に帰りたいなぁ~。って気持ちになってくる。
他人に興味がないなら、自分の話をすればいいじゃないかって思いますが、それはそれで、余計なことを考えてしまうんですよね。
いや、この話は面白くないだろうな。とか。
ただ、「他人に興味がない」って話も、わりと好奇心をもって聞いてくる人もいるので、無理するよりもいいのかもしれません。
相手が何に興味があるかは、やっぱりわからない?
「雑談のネタは、何も笑えるものでなくてもいい。身近なところにあるものを取り上げるだけで十分なんだ」
このことに気づいた私は、それを機会に、ムリに面白い話をすることをやめました。
実際のところ、笑わせようとか、話のオチをどうしようかなどと考えるよりも、真面目なことを話題にしたほうが自分としては普通にしゃべることができましたし、何よりも内向型の私には、それが一番合っていたのです。
やっぱり、相手の反応というのは、誰にもわからないものですね。
勝手に、「こんな話は面白くないだろうな」と自分で決めつけないほうが、いいのでしょうか。
面白い話ばかりではなく、真面目な話が好きな人もいる。
どんな話が好きかは、人によって違うもの。
結局は、言ってみるしかないし、自分が話したいことを話すっていうのが、一番簡単で一番良い方法だ!ってことですね。
それにしても、営業トップになったというのは、やっぱりすごいです。
どうせなら私も、本当の自分を出したら○○になった!と言えるようになってみたいものです。
ちなみに、コツとしては、アドリブをあきらめることだそうです。
苦手なら事前準備は怠らずに!
やっぱり考えずに話すのはツラそうなので、ある程度のネタのストックを用意しておいたほうが良さそうですね。
~まとめ~
本当の自分で生きること。
雑談にしても何にしても、結局はそれしかない。