ichigo's blog

気軽な日記ブログです

内向型の模範:さかなクンは好きなことに夢中になりすぎて、世間体に気づかなかった

f:id:ichigo-it:20190116223659j:plain:w600


さかなクンの生き方から学べることは絶大! 好きなことを追い続けた模範の人です。


子どもにも大人にも、ぜひとも取り入れてほしい、さかなクンの生き方。紹介します。


奇跡のような、けれど必然のような、なんだか不思議なわが人生。でも半生を振り返ってみて、ひとつだけ確かだと思えることがあります。  
それは、〝 好きに勝るものはなし〟ということです。 好きだから、もっともっと知りたくなって、知れば知るほどたくさんの感動をいただいて、夢も広がって。そして「さかなクン」ができあがったのです。

.


さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~

さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~




専門家がさかなクンになれない理由

大学に行かなかったからこそ、発揮できた才能

yoshimor.hatenadiary.jp

さかなクンについて、とても面白い記事を読みました。


専門家は競争が熾烈なため、「専門家の専門家」を目指すそうです。そして、分かりやすい言葉で話すのはタブー。専門家としての有り難みと存在意義がなくなってしまうからでしょうね。


「専門家」という地位を保つことが生活の糧になっているわけですから、仕方ないのかもしれません。一般人と同じようなことをしていては、「専門家」という職業をまっとうすることができないからです。


好きな研究のはずなのに、生活のために保身にならざるを得ない。ある意味、かわいそうなのかもしれません。


その点、さかなクンは専門家ではないため、自由に自分の才能を発揮できた。だから、専門家にはああいうことはできない。


なるほどなぁと思いつつ、そもそもさかなクンって専門家じゃなかったの?ってことが驚きでした。てっきり大学教授なのかと。一体、さかなクンって何者?


とても気になったので、さかなクンのエッセイを読んでみました。


さかなクンの一魚一会」
さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~



読んでみたら、めちゃめちゃ大感動! もうね、さかなクンの人生すべてが素晴らしすぎる。


さかなクンの生き方、もっと大々的に世に広まってほしい。子どもたちに、こういう人生をぜひ教えてあげてほしいです。


内向型について、今までいくつか記事を書いてきましたが、さかなクンこそ、まさに、その模範!
ichigo-it.hatenablog.com


自分らしく生きるって、こういうこと。天職を見つけるって、こういうこと。ひたむきに実践している。なんだか目の前が開けてきました。


大げさかもしれませんが・・・。本当に感動してしまったんです。上から目線ではなく、理論でもなく、自分の生き方そのもので、自分らしく生きることを教えてくれてる人。


さかなクンみたいになれたら幸せだろうなぁと思う反面、正直なところ、一般の人にはなかなか真似できないかもしれません。ちょっと天才的なのです。


それでも、そのエッセンスだけでも受け取る価値はあります。さかなクン、大好きになりました! 


子ども時代に、魚のとりこになる

恥ずかしがりやでおとなしい性格。運動はからきしダメ。クラスにかならずひとりはいる、静かで目立たないタイプの男のコでした。


典型的な内向型タイプ。とにかく、さかなクンの魚好きがすごすぎるんです。


その経緯はザッと、次のような感じ。


【学生時代】

  • 小学2年生のとき、友達が書いたタコの絵に衝撃を受ける
  • 毎日、夕食でタコ料理を作ってもらう
  • 魚を調べるため、図書館・水族館・魚屋・寿司屋などに通いつめる
  • 授業は聞かずに、魚の絵を描き続ける
  • 部屋に水槽をおいて、飼い方を猛勉強する
  • 魚についての校内新聞を書いたり、魚の飼育をまかされたりする
  • "水槽"学部だと勘違いし、吹奏楽部に入る
  • TVチャンピオンに出場する(魚通-さかなつう-選手権)
  • 勉強してなかったので大学には入れず


【仕事探し】

  • 魚屋のバイトに挫折
  • 水族館の実習にも挫折
  • 熱帯魚屋のバイトにも挫折
  • 寿司屋のバイトにも挫折
  • だけど、寿司屋で絵の才能をかわれ、イラストレーターの道へ
  • さかなクンとして評価される

小学2年生からずっと、魚づけの毎日。自分でも、「ぼくは変わりもの」と言っています。


だけど、悩んだり、いじめられたりした経験はなかった。というよりも、気づかなかったのだそうです。


声が高く、話し方が変わっていると言われることもありますが、いじめられた記憶がありません。いつもいつもタコやお魚に夢中で、 周囲から変わっていると思われることも多かった気がしますが、お魚に夢中になりすぎていたせいで、 気がつかなかっただけなのかもしれません。


夢中になりすぎてて気づかないって、すごいですよね! 好きなものをただただ追い続ける。そのひたむきさ、純粋さ。だから、周囲の目とか世間体とか気にならない。好きなものしか目に入らないのです。


自分に集中するって、そういうことなんだなぁと思いました。「気にしない」のではなく、「気づかない」。それだけ、好きなものに真っすぐなんです。


まさに、「集中」の境地です。
ichigo-it.hatenablog.com

ichigo-it.hatenablog.com



そんな生き方、見習いたい。


お魚への強い思いは、周りを笑顔にさせる

いつもはこわいヤンキーさんたちも、すっかり心は少年に戻ったようで、 釣りのアドバイスも素直に聞いてくれ、 日が暮れるころにはすっかり仲よくなっていました。


さかなクンは中学時代、なんと学校で、カブトガニの人工ふ化を成功させ、地元の新聞に載ったそうです。


しかし、そのことで目立ちすぎて、地元で有名なヤンキーグループに目をつけられた。


でも突然、「そんなに魚がおもしろいなら、釣りへ連れていけ!」という話になり、ヤンキーグループと一緒に釣りにいくことになったそうです。そしたら、とても仲良くなったと。


そのほかにも、自分をからかってきた人と、釣り仲間になったりとか。イジメられて寂しい思いをしている人と、一緒に釣りに行って仲を深めたりとか。魚を通じて、どんな人も味方に変えていく。


そこには打算が一切なくて、ただただ魚が好き! それだけなのです。


イジメや仲間はずれなど、ツライ思い出があまりないのは、 釣りが持つ魅力はもちろん、自分のお魚への強い思いが、自然とまわりを和やかにさせていたからなのかもしれません。お魚のパワーは、すばらしいです!


自分の才能を隠さず、出し惜しみもしない。そこがポイントなのかなって思いました。


「おかしい」と周囲から言われてしまうと、どうしても出し惜しみをしてしまう。これを言ったら変だと思われるかな? 我慢したほうがいいかな? ついつい、そんなことを考えては、自分を隠してしまう傾向があると思います。


出し惜しみするから理解もされないんです。「何を考えているかわからない」と。


理解されないから、ますます「自分はダメなんだ」と思い込む。負のスパイラルです。


だから本当は、出し惜しみなんかせず、むしろ、自分の好きなものを真っすぐに純粋に追い続けたほうが、理解もされるし、協力も得られるし、人とも仲良くなれる。


御曹司さんから学んだように、自分の道を堂々といこう!ってことです。それこそ使命の道。
ichigo-it.hatenablog.com



出し惜しみせずにいこう! 
どう言われようと、夢中になりすぎてて気づかないほどに!


母親の教育は、まるでエジソンの母のよう

家庭訪問では、 母は毎年、その年の担任の先生におなじことを言われていたと言います。
「本当に絵がお上手ですね。彼の描く絵はすばらしい。ただ、授業中も魚の絵を描いてばかりで、授業にまったく集中していません。もう少し、学校の勉強もきちんとやるように家庭でもご指導していただけませんか。」  
すると母はいつもこう言っていたそうです。
「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです。」


まさに、現代のエジソンです。


エジソンは、小学校を3か月で中退し、母親の家庭教育だけで育ちました。エジソンの母親は、小学校の中退を校長から宣告されたとき、次のように思ったそうです。


「多くの点では他の子より劣っているが、発明の点だけは他の子にはない輝きを持っている。これは小学校では磨けない」


そして、自宅で好きなだけ、発明に打ち込ませたそうです。基礎教育は、母親がほどこしました。


そんなエジソンの母親と、さかなクンのお母さんが二重写しに感じました。


タコが好きと言えば、毎日のようにタコ料理を作ってあげる。水族館や寿司屋にも連れていってあげる。「お魚が大好きなんだから、 好きなだけ絵を描くといいよ。」と言ってあげる。


「へえ、タコっておもしろいんだねぇ。お母さんもどんどんタコが好きになってきたよ。」と、子どもの好きなことに、とことん付き合ってあげる。


定職に就けない日々が続いても、「自分の決めたことがいちばんよ。お母さんは応援してるから。」と言ってあげる。


実は、親戚からは文句を言われていたそうです。育て方が甘いと。それでも、愚痴も言わずに応援し続けた。


できれば、内向型の子どもをもつ親には、こんな気持ちでいてもらいたいです。決して、「皆と同じように」なんて願わずに。


「もっと友達を作りなさい」とか、「皆はこうしてる」とか、そんなことを言う必要はないと思います。


私もずいぶんと言われ続けました。「なんでお前は・・・」「皆はこうなのに・・・」。大好きな親に、自分を否定されることほど悲しいことってありません。


もっと、それぞれの特性を信じてもいいのでは? 画一的な教育って、何が楽しいんでしょうか。


とにかく、さかなクンのお母さんは素晴らしい。だから、さかなクンも、伸び伸びと自分の好きなことを追求できたようです。


今の今まで、一度たりともこのお魚好きを、自分自身で恥ずかしいとか、変だと思うことがなかったのは、母の力が大きかったのかもしれません。


「内向型を強みにする」という本によると、悩んでしまう内向型は、家庭内で、自分の性格を否定されて育つことが多いそうです。


だからこそ、声を大にして言いたい! 愛する我が子を、否定なんてしないで!


好きなことに夢中になってたら、大学の客員助教授になった。

客員助教授となれば、そこの先生になるということです! そんな奇跡、かんたんに信じることができるでしょうか。  
小学生のころ、卒業文集に書いた言葉を思い出していました。
東京水産大学の先生になって、調べたお魚のことをみんなに教えてあげたい。そして図鑑を作りたい。」  
お魚に夢中になりすぎて大学にも入れなかった自分が、お魚に夢中になりすぎたおかげで、小さいころから持ちつづけていた夢が目の前までやってきました。


魚の絵を描いてばかりで勉強をしなかったせいで、さかなクンは大学に行けませんでした。そんなさかなクンが、東京海洋大学(元・東京水産大学)の客員助教授(現・准教授)になりました!


本当に奇跡のような話ですね。


自分には真似できないと思ったのは、どんなに勉強より魚が好きだったとしても、大学の先生になりたいなら嫌いな勉強もやらなければならない。私だったら、無理して勉強してたと思います。


また、水族館や熱帯魚屋の仕事も、さかなクンには合わなかったようですが、私だったら、下積みなんだから文句は言えない・・・と、ツラくても続けたと思います。


努力という素晴らしいものではなく、単に、世間体を気にしてのこと。「やらなきゃいけない」を、どうしても優先してしまう。


だけど、さかなクンは、大学に行けなくても、仕事が決まらなくても、嫌いなことはやらなかった。大好きな絵を描くことを追求したのです。その結果、魚のイラストレーターとして認められ、ついには大学の助教授にまで。


そこまで徹して、「やらなきゃいけないこと」をやらず、「好きなこと」だけを追求するって・・・、できません。見事だなと思いました。


好きなことをやってるだけだから、とにかく楽しいし、不安にもならなかったそうです。落ち込んだときは、魚になぐさめてもらいながら。


ichigo-it.hatenablog.com


↑こちらの著者もそうですし、さかなクンもそうだけど、意固地になって周囲を不快な気分にさせるわけではない。純粋に好きを貫くからこそ、どんどん協力者があらわれる。「イヤなことはやりたくないんだ!」というワガママさは感じないのです。


これまで本で読んできたことが、そのまま、さかなクンの人生に現われていました。もうね、言葉が出ないです。すごすぎて。こんなにすごい人だったとは知りませんでした。


「自分らしく」って軽々しく言うけれど、こんなにまでも夢中になって自分の好きなことを追い続けるって、できるでしょうか? 読みながら、自分の甘さをつくづく感じました。

ichigo-it.hatenablog.com



夢中になれるものがあると、それは心の支えにもなります。落ちこんだときにとても大きな力をくれます。  
もし夢中になっているもの、大好きなことがあったら、ぜひつづけてみてください。好きなことを追いつづけるのはすばらしいです。


さかなクンの生き方に、ただただ感服! まさに模範の人だと思います。日本の教育界に、もっと影響を与えてほしい。


正規のルートではないにもかかわらず、さかなクンは、やりたいと思ったことは全て実現しています。重要なのは「打算がないこと」です。その純粋さが、すべてを引き寄せているのだと感じました。

ichigo-it.hatenablog.com



さかなクンの存在に気づかせてくれた、こちらのブログに感謝します。
yoshimor.hatenadiary.jp




とにかく、好きなことに夢中になろう!
周りが気にならないくらいに!

f:id:ichigo-it:20190116223753j:plain:w500



ブログランキング・にほんブログ村へ