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内向型は天職を見つけよう!好きなことに対しては外向的になれる

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違う人間のフリをすると、心が壊れる。だけど、愛する仕事なら大丈夫! 好きかどうかが見きわめポイントです。


内向型の人は、自分が重要視する仕事や、愛情を感じている人々、高く評価している事物のためならば、外向型のようにふるまえる。


「内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える」
内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)



心理学のブライアン・リトル教授の話

仕事をこよなく愛する内向型

天才アルベルト・アインシュタインと名優ロビン・ウィリアムズを足したような人だと表現される彼は、たびたびジョークを飛ばして聴衆を喜ばせ、それ以上に自分も喜んでいるようだ。ハーバード大学での講義はつねに満席で、いつも最後は拍手喝采で終わった。


ブライアン・リトル教授は、ハーバード大学で心理学を教えている人気教授で、教育界では素晴らしい実績のある人だそうです。


まだ読んでませんが、本も出ています。

自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義

自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義



天才と名優を足したような講義だなんて、どれだけ面白いんでしょうか! もちろん、学生からの人気も絶大。大学以外でも、各地で講演をおこなっていて、常に好評のようです。


ですが、この教授、実はものすごい内向型だそう! その内向型っぷりと言えば、講演の終了後に食事に誘われることが恐怖で、それを断るための理由を常に考えていたりとか、休日は人里離れた家で静かに過ごしているとか。まさに、オンとオフがはっきりとわかれた感じですね。


この話を読んで、やっぱり内向型ってそうなんだなぁと思いました。


私も、発表とかプレゼンって、わりと得意なほうです。わかりやすかった、面白かったと言ってもらえることが結構あるのですが・・・。


そのかわり、終了後の雑談がとっても苦手。そそくさと帰りたい。そんな自分に悩んだりもしました。二重人格なんじゃないかと。


だけど、そもそも、プレゼンは内向型のほうが得意なんだそうです。なぜなら、事前に準備ができるから。逆に、即興で考えて答えることは難しい。だから、プレゼンは内向型、ミーティングは外向型。それぞれ得意分野が違う。


心理学の教授さえも、そうなんだなって思ったら、ちょっと安心しました。むしろ普通なのかもしれません。


そして、リトル教授が素晴らしい講演をできる理由といえば、それは、心理学と、学生のことをこよなく愛しているからだそうです。


ここに大きなポイントがあります!


社会の中ではやはり、外向的に振る舞わなければならない場面もありますが、自分にウソをつき続けると、精神的に病んでしまいます。


それとは逆に、真似をし続けた結果、実際にそういう性格を身につけてしまう人もいるし、そうじゃなくても、切り替えがうまくなる人もいる。


克服すべきことなのか、わが道を貫くべきことなのか、常に葛藤しますよね。頑張れば身につくものなのか? それとも病んでしまうのか? その違いは一体、何なのでしょう? 



実はそれこそ・・・



その仕事を愛してるかどうか?



そこが、見きわめポイント!


挑戦しようと思うものが、本当に好きなことなのかどうか? なぜなら、本当に好きで愛しているなら、どんなに苦しくても喜べるから。なので、あらゆる人が好きなことをしようと言っているわけです。


そして、本当に好きなものなら、外向的な能力さえも身につけられるそうです。そのことをリトル教授は、「自由特性理論」と名づけました。


「自由特性理論」と「コア・パーソナル・プロジェクト」

自由特性理論によれば、私たちは特定の性格特性を持って生まれるが──たとえば内向性だ──自分にとって非常に重要な事柄、すなわち「コア・パーソナル・プロジェクト」に従事するとき、その特性の枠を超えてふるまえるのであり、実際にふるまっているのだ。


自由特性理論とは、リトル教授が説いた性格に関する理論です。


人にはそれぞれ、「固定した特性」があるけれど、それは状況によって変わる。例えば、内向的な人が、ある状況では陽気になったり。外向的な人が、ある状況では沈黙したり。とても気の弱い人が、仕事になると厳しくなったり。


時と場合によって、自分の性格が変わるように感じることは、よくありますよね。どっちが本当の自分?と思ったりもしますが。


リトル教授によると、自分が心から愛していること・とっても重要な事柄に対しては、自分の特性の枠を超えることができるというのです。その重要な事柄を「コア・パーソナル・プロジェクト」と呼んでいます。


ひとことで言えば、天職を見つけよう!ってことですね。


本当に好きなものになら努力も苦労もできるし、楽しく苦労ができるから、いつのまにか性格も変わってしまう場合もある、ということなのかもしれません。


仕事だけでなくても、ものすごい頑固なおじいちゃんが、孫娘にはヘロヘロになったりとか。自立的な人が、奥さんにはデレデレとか。そういうことも、二重人格というわけではなく、その対象をものすごく愛しているから。


天職は、愛情と言い換えてもいい。
心から愛するものを見つけよう!ってことです。仕事とは限りません。


内容が重要であり、自分の能力に適し、過度のストレスがかからず、他人の助力を受けられるようなコア・パーソナル・プロジェクトに関わるとき、私たちの人生は大きく高められる。


内向型が外向型のフリをするとき、本当の自分じゃない気がして自分を見失ったり、苦しくなったりもする。だけど、コア・パーソナル・プロジェクトに関わっているときには、むしろ、自分に忠実であると感じられるそうです。


なぜかといえば、その場の状況に順応するための、謙虚な行為だから。好きなことだからこそ、謙虚に振る舞えるわけです。


ただし、例え好きなことであっても、うまくバランスをとらないと、やはり気づかないうちに燃え尽きてしまうことがあるので、注意が必要です。


自由特性協定を結ぼう

自由特性協定とは、私たちはみな、自分の性格にそむいて演技することがあるが、そのかわりに、残りの時間は自分自身でいられるということだ。


心の安定を保つためには、演技をする時間と、本当の自分でいる時間とのバランスをとること。しかも、それは自分で調整するしかありません。誰にもわからないのです。


それこそ、自己管理ですね。


自己管理については、こちらの本で学びました。
ichigo-it.hatenablog.com


とにかく、次のことを、自分自身と約束しておくことです。


愛する仕事のために、外向的に振る舞うだけ!
終わったら、内向的な自分に戻るぞ!


それがわかるだけでも、脳は落ち着くそうです。


それとは逆に、「自分以外の人間にならないと成功できない」というのは自己否定であり、努力してもうまくいかなかったり、燃え尽きたりしてしまいます。要するに、その行動の動機は、愛情なのか? 否定なのか?ってことですね。


好きでもない仕事のために、好きでもない自分を演じる。これ、いちばん最悪。確実にメンタルが壊れます。


また、例え愛する仕事であっても、自分のキャパ以上に頑張りすぎてしまうと、やはり疲れます。やっぱり、自分の限界を知っておかなければなりません。
ichigo-it.hatenablog.com



「自由特性協定」とは、自分と協定を結ぶという意味です。これ以上はダメ、という境界線を定めておくこと。また、自分だけでなく、家族や同僚などとも結ぶ必要があります。自分の限界を伝えて、協力を得るということです。


他人の限界なんて、わからないですからね。ちゃんと自分で伝えて、これ以上は無理なんだってことを理解してもらう必要があります。


それにしても、最も難しいのは、「本当に好きなこと」を見つけることではないでしょうか。


よく、苦手に挑戦したら好きになったという話も聞きますが、それもやはり、どこかに好きな要素が含まれていたのだと思います。逆に、好きだと思っていたけど誤解だったってこともあります。


コア・パーソナル・プロジェクトを見つける3つの質問

自分のコア・パーソナル・プロジェクトを見つけるのは簡単とはかぎらない。とくに外向型の規範に順応して生きてきた内向型は、自分の好みを無視することが当たり前になってしまっていて、いざ自分の進むべき道や仕事を決めるとなると、非常に難しくなったりする。


内向型に限らないかもしれませんが、周囲に合わせるあまりに、自分の好みを無意識のうちに封印してしまうことがあります。そして、何となくの雰囲気で進んでいるうちに、何かが違う・・・となる。


最初から、自分の「好き」が明確な人はいいですが、そうじゃない場合、「好き」を見つけるまで、もしくは「好き」と勘違いしていたことに気づくまでに結構な時間を要したりします。


この本の著者は、元弁護士だそうですが、法律が天職ではないと気づくまでに10年近くかかったそうです。よくありますね。合理的な理由で有名企業を選んだけど、何かが違ったとか。


それでも外向型にとっては、持ち前の明るさで乗り切れるかもしれませんが、いろいろと生きづらい内向型には致命傷になる場合もあります。だって、外向的に振る舞うことさえ、好きなことじゃないですからね。加えて、仕事自体が好きじゃなければ、ツラいです。


著者は、次の3つを考えることを勧めています。


3つの質問

①子どもの頃に大好きだったものは何?
②どんな活動に興味があるか?
③何をうらやましいと思うか?


純粋だった子どもの頃、しがらみなどに執着してなかった時期こそ、自分の本物の気持ちですよね。


特に③の、何をうらやましいと思うかっていうのは、自分の気持ちに一番気づきやすい点だと思います。嫉妬するということは、それが欲しいと思ってる証拠なんです。


だから、嫉妬に気づいたら、チャンスですよ。そこを目指してみましょうよってことです。


嫉妬の話なら、南海キャンディーズ
ichigo-it.hatenablog.com



著者は、誰をうらやましいと思うか考えたところ、作家や心理学者になった友人たちがうらやましかったそうです。だから今は、心理学を学び、本を書いている、と。法律とは真逆ですね!


そういうことって、すごーく、ありがちなことなので、よくよく考えてみることをおススメします。私も、外向型の真似をし続け、それが違うことに気づくまで数十年かかってます。子どもの頃からなので。


**


ちなみに、リトル教授は講演が上手だったとはいえ、その合い間にはトイレにこもっていたそうです。外向的な振る舞いをしている最中でも、ちょくちょく本来の自分に戻って休憩するというのは大事みたいです。


回復のための場所=本当の自分に戻りたいときに行く場所」をたくさん作っておくこと。リトル教授にとっては、それがトイレであったり、川辺であったりしたそうです。


やっぱり大事なことはバランス感覚ですね!


そして、内向型の模範は、さかなクン! ぜひ、参考にしてほしいです。
ichigo-it.hatenablog.com




愛することのためなら外向的にもなれる!
だけど悪にはなっちゃダメ!


♪君が笑ってくれるなら
僕は悪にでもなる
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