この写真で何を思い出しますか?〜思い出しやすさが成功のカギ
ハロー効果をもたらす実績を作るだけじゃダメなのだ。
それを、多くの人が「思い浮かびやすく」なるようにして初めて、それが錯覚資産となるのだ。
1つの小さな成功は次の成功を招く。1つが良ければ、全部が良いと錯覚するから。それがハロー効果。錯覚は資産になります。
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しかし、一発屋というように、次に続かない場合もありますね。ハロー効果を最大限に活用するにはコツがあります。
「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっています」
人は、簡単に答えを出したい
思い出しやすさがカギ
この指の形から、何を連想しますか?
見たことのない人にはわからないでしょうが、一度でも見たことがある人なら、簡単に思い出せるのではないでしょうか。
もう一つのヒント ↓↓
もうわかりますね。
人は、思い出しやすいものが大好きです。思い出しやすいだけで価値があると錯覚するのです。それを利用可能性ヒューリスティックと呼びます。
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ヒューリスティックとは、正確な分析をせずに、早く答えを見つける方法という意味です。「早さ」がポイント。
要するに、脳は、簡単なものを求めているのです。経験から言うとコレ・直感ではコレ・思い出したからコレ。早く答えを出したくて思いつきの判断をします。
だから、いかに早く思い出させるか。そこが勝負。
キャッチコピーや、映像、音楽などでインパクトを与えるのはそのためです。
それを何度も何度も繰り返すことで、さらに思い出しやすくさせます。
最強コンビ! ハロー効果 ✖ 思い出しやすさ
ハロー効果と利用可能性ヒューリスティックが掛け算されると、極めて強力な錯覚資産になる。
なぜなら、ただでさえ人間の直観は、「思い浮かびやすい情報」を超絶過大評価するのに、その思い浮かびやすい情報が、ハロー効果を引き起こすものだったら、相乗効果で、とんでもない威力になるからだ。
わかりやすく、簡単なもの。何度も思い出せるもの。それが、ハロー効果と結びついたら無敵です。指の写真のように。
だから、ハロー効果を得たら、あぐらをかいてはダメ。思い出させる工夫を常に心がけないと、すぐに忘れられます。
成果をアピールするスキルが高く、かつ、アピールする努力を十分にやっている場合、それは、より大きな錯覚資産になる。
人は忘れやすい生き物。だから、何度も何度も、インパクトを残す。これでもかってくらいアピールする。アピール力が問われます。
昔の栄光にしがみつくのではなく、思い出してもらう努力をすべきなんですね。
自分の成果が数値で表せる場合は、その数値をどんどん出していく。数値じゃない場合は他の方法を工夫する。とにかく、錯覚資産をいかに作るか。そこが重要です。
ハロー効果を得るまでは?
やはり、売り込みが大事
人間の直感は、「すぐに思い浮かぶ情報」を過大評価するし、すぐに思い浮かばない情報を無視して判断するので、たとえば「どのデザイナーに仕事を頼むか?」という判断において、あなたが選ばれる確率は飛躍的に高くなる。あなたが思っているよりも、はるかに高くなるのだ。
何かあったときに思い出してもらう。社会人になると、人脈作りを意識するのはそのためですね。営業マンが足しげく通うのもそのためです。顔を見せなければどうにもなりません。それはやはり、王道なのでしょう。
特に強いのは、権力のある人に覚えてもらうこと。人脈作りが苦手なら、成功している人に話を聞きにいくとか、セミナーに参加するとか。何かしらの工夫をしてみましょう。
心を強くしよう
実際には、「まだ実力が低いくせに、あちこちに自分を売り込むような恥ずかしい奴」とバカにするような人間のほうが、バカなのだ。最後に笑うのは、そういう、一見バカに見える恥さらしな行動をした人間なのだから。
実力がないと、つい、遠慮してしまいます。だけど、実力もないうえに、思い出してもらうことも皆無ならば、永遠にチャンスがこないことになります。
自分を売り込むのが苦手な理由。それは、見下されるから。無名の自分を相手にしてくれる人なんて、ほぼいません。バカにされ、無視され、見下され・・・。そこで、たいていの人は、やめてしまうのです。
せっかくいいチャンスがあっても、そのチャンスが発生したとき、その場にいる人間が、あなたのことを「思い浮かべ」ないかぎり、そのチャンスは、あなたには回ってこない。
だから、あなたは、チャンスが発生したときに、そのチャンスを自分のところに手繰り寄せることができるように、思考の錯覚の網を広げておかなければならないのだ。
ハロー効果は有り難いものですが、そこに至るまでには苦労がつきもの。恥さらしに慣れること。バカにされても、ひるまないこと。結局は、心の強さこそが成功の母ですね。
SNSで広告を出してる人。なんとなく、がめつくてイヤだなあ。そんなイメージもあるものです。だけど、何もしてない人より、よっぽど頑張ってます。それによって求めてるものを得ているなら、文句を言ってる人のほうが恥ずかしいのですね。
人よりも、数を打つ
まずは、いろんなことに、小さく賭ける。ハロー効果が得られそうな仕事や役割に手を上げ、いろいろチャレンジしてみる。チャレンジして成功するかどうかなんて、運次第だから、たくさんチャレンジするしかない。サイコロで当たりを出すのに一番効果的な方法は、たくさんの回数、サイコロを振ることだからだ。
小さなハロー効果を、いかにつかめるか。運次第というなら、数を打ったほうが確率はあがる、と。
何度失敗しても、何度バカにされてもへこたれずに打ち続ける粘り強さ。最後は、精神力での勝負ですね。
自分に才能があるかないか? を悩む時間があったら、その時間を、単純に、試行回数を増やすのに投資したほうが、はるかに成功確率が高くなる。悩んでる暇があったら、1回でも多くサイコロを振ろう。これは 運ゲーなので、悩んで悩んで悩みまくってサイコロを振ったって、悩んだほどには、いい目が出る確率が高まったりはしないのだ。
才能があるかどうかで悩む必要はありません。いかに運をつかめるかです。錯覚を起こせるかどうかです。
才能がない
自信がない
そんなことで悩むのは、やめてしまいましょう。かえって勝率が下がります。
でも、錯覚に振り回されないで
軽く考えよう
ほとんどの人は、本当の実力ではなく、思考の錯覚で人を判断する。しかも、自分が思考の錯覚で判断しているという自覚がない。
結局は、すべてが錯覚です。他人のことも錯覚するし、自分のことも錯覚します。
ちょっとうまくいったからって、いい気になっていては足元をすくわれます。錯覚にすぎないことを認識するのは、自分のためです。
ハロー効果というのも、なかなかツラいものです。偶然、何かで、モテはやされてしまった人。「本当の自分は違うのに」と、精神が不安定になっていく。そんな苦悩も生じます。
実力があったうえでのハロー効果の有効利用。そういう、健全な道を目指したいですね。
もしも、苦悩したとき。所詮は錯覚なのだと、軽く考えてみましょう。自分の一部分だけを見て、人は皆、錯覚するのです。脳の仕組みなので、仕方ありません。誰も悪くないのです。
苦悩するよりも、ポジティブに考えて有効利用してみる。冷静になるのがコツです。成功者というのは、そこをうまく活用できた人なのでしょう。
逆に、他人を必要以上に偉大だと思ってしまう人。それも、錯覚なのだと自覚し、同じ人間だということを思い出しましょう。すべては錯覚。錯覚の産物です。たまたま成功できた。それだけです。
脳は、錯覚するのが仕事みたいなものです。だから、上手に付き合っていくことです。
~まとめ~
何度も何度も思い出してもらおう
ハロー効果 ✖ 思い出しやすさ
その相乗効果をねらうこと!
- 作者: ふろむだ
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