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外向型か内向型か診断:あなたの興味は報酬?それとも脅威?

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常に興味があるものは、報酬ですか? それとも脅威ですか? 外向型か内向型かを診断してみよう!


内向型の人は、自分のペース・優先事項・限界点を明確にしたほうがいいという記事を書きました。
ichigo-it.hatenablog.com


自分を深く理解することは、他人への理解にもつながります。そうすれば、人間関係の悩みも減っていくはずです。そして、自分を知れば、自分に合った生き方の選択も可能になります。


自分は外向型なのか? 内向型なのか? また、あの人は外向型なのか? 内向型なのか? 簡単なことでチェックできます。それは、報酬と脅威の違いにありました。



「内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える」
内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)



外向型はすばやく行動する。すばやく、時には性急に決定をくだし、一度に複数のことをこなしたり、リスクをとったりすることも平気だ。金銭や地位などの報酬を「求めるスリル」が楽しいのだ。  
一方、内向型はゆっくりと慎重に行動することが多い。一度にひとつの作業に集中するのを好み、すばらしい集中力を発揮できる。富や名声などの誘惑に惹かれることは比較的少ない。

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外向型と内向型の違い

外向型は報酬を考え、内向型は脅威を考える

報酬に対する感度が過敏な人は、宝くじを買うとか、友人と夜ごと出かけて楽しむとか、さまざまな報酬を得ようと夢中になってしまう。


よく、内向型のことを、「敏感」という言葉で表現しますが、厳密な意味では、それは間違いなのかもしれません。なぜなら、人は誰しも、何かに敏感だからです。だから、何に対して敏感なのか?ってところが違うのです。


では、外向型は何に敏感なのか?っていうと、報酬に対して敏感だそうです。


だから、ワクワクすることやスリルが大好き。常にそこを求める。具体的に言うと、富・名声・地位などの報酬をほしがる。それゆえに野心的に見えるのです。また、異性との交流や、過激な遊び、パーティーなどでの人づきあいなど、すべては「報酬」を求めてのこと。


逆に、内向型は何に敏感なのか?っていうと、脅威に対して敏感だそうです。


だから、慎重に行動する。あまりリスクを好まない。深くじっくりと考えたい。


「刺激を好む」「刺激を嫌う」という言い方もしますが、「報酬」と「脅威」で考えると、より納得がいきますね。


つまり、外向型は、「怖さ」よりも「報酬」を重視するから、どんどん行動する。経験が増えることで「大胆さ」に更に磨きがかかる。野心的という面ではすぐれていますが、脅威(=危険)に対して無防備な場合が多い。そんなときに、内向型の綿密な計画に助けられることがあります。


内向型は、「報酬」よりも「怖さ」が先に立つので、行動範囲が狭くなる。行動力がないという点では機会を損失することも多いですが、要は、一つ一つを深掘りしたいわけです。研究熱心さでは外向型は勝てないかもしれません。


だから、外向型と内向型の特徴をよく理解し、両者が本当に協力し合えれば、素晴らしい相乗効果が発揮できると言えそうですね。


この本で説明されている、外向型と内向型の特徴を整理すると、次のようなことです。


外向型の特徴

  • 報酬に敏感
  • 富、名声、地位などの報酬を求める
  • 一度に複数のことをこなす
  • リスクをものともしない
  • 人づきあいが心地いい
  • 軽やかなパーティーが好き
  • 熱狂しやすい
  • 野心的


内向型の特徴

  • 脅威に敏感
  • 富、名声、地位などに興味が少ない
  • 一つのことに集中する
  • リスクを嫌う
  • 孤独が心地いい
  • 深く考え、意義のあることが好き
  • 簡単には熱狂しない
  • 安定的


よくよく考えてみればわかるように、どちらにも良い面と悪い面がありますよね。


個人的には、「簡単には熱狂しない」っていうところに、ビビッと共感しました。そうそう、熱狂はできないんです。情熱もない。そのことについて、真剣に悩んだこともありました。


ウェーイ!と騒いでる人たちを見てても、どこかシラけてしまいます。SNSを見てても、〇〇を食べました!とか、〇〇に行きました!とか、「だから何?」って思う。別に興味もないから見る気もしない。


一緒になって騒ぐときもありますけどね。そんなときは意外と楽しかったりもしますけどね。ただ、一気に冷静になったりします。いい経験ではあったなと、客観的に振り返ったり。


そんな自分を、「なんて冷めた人間なんだろう・・・」と思ったりもしました。だけど、特徴だと思えばいいんですね。私、そう簡単には熱狂しません! そういう遺伝子なんです。


パーティー好きとか、SNS好きな人たちって、やっぱり外向型ですよね。そもそもの特徴が違うってことです。だから、お互いの特徴を理解すれば、人間関係の悩みはグッと減るのではないでしょうか。


だけど、人間関係の悩みには、内向型のほうがハマりやすいです。どちらにも一長一短があるはずなのに、なぜ内向型ばかりが、深い悩みに落ちてしまうのか?


それは、外向型の良さばかりが強調されている社会だからです。どうしても、外向型は目立ちます。目立つからこそ、成功する確率や、運をつかむ確率も増えていく。周囲を味方にしやすいんですよね。


そして内向型は、外向型のやり方を強要されます。なぜなら、周囲からすると、つまらなそうに見えるから。人づきあいの活発な外向型に比べ、一人で閉じこもりがちな内向型は、よくわからないことを深く考えていたり、リスクを回避するあまりに何も行動しなかったり・・・。まぁ確かに、つまらなそうですね。


つきつめると、報酬とリスクというのは、セットになっているようです。


  • 外向型は、ハイリスク・ハイリターン
  • 内向型は、ノーリスク・ノーリターン


だから、内向型はよく言われるのです。



リスクをとらなきゃ楽しめないよ?
考えてばかりいないで行動しなよ!
人生をムダにしているよ?
閉じこもってばかりいちゃダメ!
もっと人生を楽しみなよ!



だけど、「ノーリターン」には誤解があります。要は、何をもってリターンとするのか?ってことです。実は、深く考えることが喜びなんだってことを、外向型は知らないのです。


  • 報酬に敏感な外向型は、報酬がない=ノーリターン
  • 脅威に敏感な内向型は、ノーリスク=大きなリターン


基準が違うんです。だからお互いに違和感を抱く。そんなことをやって何になるんだ?と。


そもそも、敏感になっている対象が違うから、会話がかみあわないのも当たり前。コミュニケーションがとれないわけじゃないんです。基準の違いを理解してないから、違う言語に聞こえるだけです。


だから、会話のを増やしても意味がない。やみくもに、コミュニケーションだ!とやるよりも、まずは基準の違いを明確にしないと堂々めぐりなんですよ。


その行き着く先といえば、アイツは話のわからないヤツだ!! それ、お互い様ですから。わかってないのは自分なんだってことです。


繰り返しますが、まずは、この違いをよく理解してみましょう。それがコミュニケーションの第一歩です。

  • 外向型は、報酬に敏感!
  • 内向型は、脅威に敏感!


なぜそのような違いが生じるのか? それは、どの脳が反応しているかの違いだそうです。


外向型は内向型よりも、報酬を求める古い脳の反応が敏感らしい。じつのところ、報酬に対する敏感さは外向型のたんなる興味深い特徴のひとつではなく、外向型を外向型たらしめていると考え、その点について研究している科学者たちもいる。


外向型を外向型たらしめている要因。それは、古い脳が反応しているから! 面白い話ですね。


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内向型の能力は、"新しい脳"の力である

私たちの脳には、大脳辺縁系よりも数百万年もあとに進化した、新皮質と呼ばれる「新しい脳」がある。新しい脳は、思考や計画、言語、意思決定など、人間を人間たらしめる機能を司っている。


大脳辺縁系」とは、古い脳のことです。その古い脳の周りに、新しい脳が追加されていく形で、人間の脳は発達してきました。新しい脳とは、思考・計画・言語・意思決定などの働きをする脳。


内向型の持てる力というのは、まさに新しい脳の働きそのもの! 外向型が古い脳で、内向型が新しい脳だというのには、ちょっと驚きです。


いわば、内向型は「新しい」ってことです。新しいからこそ、適応するのに時間がかかってるってことでしょうか。それにしても、かかりすぎな気がしますが・・・。


新しい脳が、古い脳に追いやられているっていうのは、どういうことなのでしょう?


この本では、そこには触れていないので、そのことを科学者がどうとらえているかは、わかりませんでした。


外向型は古い人ってことか? 内向型のほうが素晴らしいってことなのか? 


最初はそんなふうに思いましたが、よく考えると、ちょっと違う気がする。


古い・新しいというのは時系列のみの話であって、新しいほうが良いってことでもないのかもしれません。だって、ですから。


インターネットに例えれば、拡張機能のようなものでしょうか。インターネットの拡張機能って、知る人ぞ知るって感じで、通常はさほど考えないですよね。別になくても困らないけど、あれば便利、というもの。


もしくは、新しいものを取り入れた結果、なぜか古いものに魅力を感じ、ビンテージものが流行したり、エイジング効果をほどこしたり、といった現象が生じるとか。


例えがちょっと変ですが、要するに、新しいものが良くて古いものがダメっていう単純な話でもないのかも?と。


ともかく、新しい脳と古い脳との違いっていうのは、面白い話です。新しいものと古いものは、融合すべきなのかもしれませんね。


新しい脳は、私たちに「ノー! ノー! ノー! 危険で、でたらめなことをしてはいけません! あなたにとっても、あなたの家族にとっても、社会にとっても利益になりません!」と言っている。

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自分の特徴をよく知ろう

私たちは自分自身をもっと詳しく知る必要があるということだ。自分が報酬に敏感なタイプなのだと知ることは、よりよい人生を生きるためのパワーになるのだ。


やはり、自己を知れ!ってことですよね。自分の特徴をよく理解し、自分に合った戦略を考える。それは、ビジネスでも同じ。顧客の特徴を理解し、顧客に合ったものを提供すれば、とても喜ばれるはずです。


ということで、人間の特徴を知るというのは、自分のためにも人のためにも、とっても大事なこと。自己分析をしてみましょう。


大きく分けて、外向型か内向型か?というのは、報酬指向脅威指向か?という違いにもなります。


報酬指向(=外向型)


  1. 欲しいものを手に入れると、興奮してエネルギーが湧いてくる
  2. 欲しいものがあると、いつも全力で手に入れようとする
  3. 絶好の機会に恵まれたと感じると、たちまち興奮する
  4. いいことがあると、ものすごくうれしくなる
  5. 友人たちと比較して、恐れることが非常に少ない


脅威指向(=内向型)


  1. 批判されたり怒られたりすると、非常に傷つく
  2. 誰かが自分のことを怒っていると、ひどく心配になる
  3. 不愉快なことが起こりそうだと感じると、気持ちが高ぶる
  4. 重要なことなのに、何かと不安になる
  5. 失敗するのではないかとビクビクする

さて、あなたはどちらでしょうか? 


ただし、どちらというのは0か100かではなく、どちらの比率が高いか?ということであって、通常は両向型になるようです。



内向型の模範は、さかなクンです! ぜひ、参考にしてほしい。
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簡単には熱狂しない。一つを深掘りする。そんなあなたは、どんどん考えましょう!


すぐに熱狂する。報酬がほしい。そんなあなたは、どんどん行動しましょう!


自分の道が一番いい!


だけど、たまには違う方法も楽しいかもね?
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