ichigo's blog

1日1冊の読書で何が変わるかを検証しています

直感を信じて生きていこう!~ただし、認知バイアスにご用心。

自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)



脳を知れば知るほど、自分に対しても他人に対しても優しくなります。そして、人間って案外とかわいいなと思えてくるはずです。


自分に見えているものと、他人に見えているものは違う。その理由は、脳の仕組みにある。


「自分では気づかない、ココロの盲点」



認知バイアス

認知バイアスとは、思考のバグ

認知バイアスとは、脳が効率よく作動しようと最適化を進めた結果、副次的に生まれるバグなのです。


脳は、今、目の前の現象を、見てはいません。検討も分析もしていないのです。


では、何をしているか。過去の記憶から似たような情報を取り出してきて、当てはめています。


インターネットのキャッシュ履歴と似ています。一から読み込むのは、時間もエネルギーも使い、とても大変なこと。だから、過去の履歴を、そのまま取り出せるようにしたわけです。それによって、瞬時の閲覧ができます。


スマホやネットに慣れてしまったら、そのスピードが当たり前になりました。ブラウザを一度閉じたり、履歴を削除したりしたあと、もう一度開きたくなって後悔することがあります。閉じなきゃよかった、と。


待機時間にイライラしてくるのです。


脳も同じです。以前に見たもの、経験したこと、怖かったことなどは、取り出しやすい場所に履歴を残しておく。


つまり、私たちの判断とは、過去の履歴なのです。


野生の世界では、敵か味方かを瞬時に判断しなければなりません。そのために発達した機能です。


具体的な例を見てみましょう。


図A

f:id:ichigo-it:20181112170628j:plain




図Aは、左の図も、右の図も、人間の大きさは同じ。コピーして、ちょっと位置をずらしただけ。


さて、どのように見えますか。背景は真っ白ですが、きっと、何かが見えるはずです。


上下の位置関係だけが異なっています。ところが、脳はそんなふうに論理的には分析しません。直感的に状況を読み解きます。


何かが見える


それが


直感


何もないのに、
何かを感じる
何かが見える


それが、履歴なのです。


どうでしょうか。


図B

f:id:ichigo-it:20181112170652j:plain




見えた何かをあえて図にすれば、たいていは、図Bになると思います。背景は、道路なのか、公園なのか、その違いはあっても遠近が見えたはずです。


成長するにつれて人生経験が豊富になります。すると反射的解釈が正確かつ迅速になり、生きるのが楽になります。これこそが直感がもたらす最大の恩恵です。


経験から判断すると、


〇〇のときは、
▲▲である。


その履歴閲覧を、脳は瞬時に、おこなっています。無意識なので、私たちに自覚はありません。


だから、何となくこう思う。理由は分からない。理由はわからなくても、その直感は合っています。そして、何も考えずとも行動できるようになるわけです。


実を言うと、いちいち考えて判断していたら、とてもじゃないけど生きていけません。パソコンのフリーズと同じです。いちいちエネルギーを使うのは無駄な浪費です。その能力によって、快適に生活できている。


だから、直感を当てにしていい。パッと決めたことに間違いは、ほぼありません。ただし、ごくまれに、例外もあるわけです。確率は少ないですが、履歴には無いもの。そこには、弱いのです。


図C

f:id:ichigo-it:20181112170733j:plain




図Cのような発想、持てましたか? 遠近ではなく、高低です。背景をなくせば、図Bも、図Cも、図Aになります。


図Cのイメージを持てなかった人には、ビックリであり、新鮮ですね。


もしかしたら、先に図Cを考える人もいるかもしれません。そういう人には、図Bのほうが驚くのでしょう。


例えば、スポーツ選手で、常に表彰台をイメージしている人。モノに乗るのが大好きで、そういう遊びを毎日している子ども。そういう人なら、もしかしたら、
遠近よりも、高低を思い浮かべることもあるでしょう。


要は、日ごろから何を考え、何を重視しているかです。


直感にしたがっているだけでは、この背景にはほぼ思い至りません。こうした想定外の前提が背後にある場合、認識と事実にズレが生じることがあります。これが「認知バイアス」です。


図Cのような状況は、脳は判断できないので、選択肢にもあがってきません。


ただし、それは例外であって、ほとんどの場合、図Bで問題ありません。だから、直感に従って大丈夫です。統計学のようなものです。


確率の多いものを脳は指示してくれます。自分にとって、それが一番いい。なので、直感を信じましょう。


ただ、図Cという選択肢もある。その自覚だけは、もっておくべきです。


今の自分には見えてないモノがある。それがわかると、自分の考えが一番だという幻想がなくなります。


脳は、自分が経験したこと、自分が重視したこと、それしか見ません。重視したことだけを履歴に残し、履歴だけで判断する。


だから、経験してることが違えば、同じものを見ていても、見えてるものが違います。


なぜ、わからない?
なぜ、そうなる?


そんなふうに他人が理解できないのは、履歴が違うからです。経験してきたことがまったく違うのです。今の状況や事情は、まったく関係ありません。



他人の非常識は、自分の常識

シマウマのシマは何色?

シマウマのシマ模様について聞きました。
どちらの答えが多いでしょう。

①白地に黒シマ模様
②黒地に白シマ模様


さてさて、シマウマのシマは何色でしょうか?シマウマを描くとき、何色から描き始めますか?これにも、認知バイアスがかかります。本当に、正しい答えを言えるでしょうか。しばらく考えてみましょう。


自分の世界こそ自分のすべてです。いや、厳密に言えば、自分の脳内世界以外の「世界」は知る由もありません。だから脳は、残念ながら、自分が正しいか間違っているかを、ほかと比較しながら判定することはできません。


きっと今、シマウマのシマは、「〇色以外にない」と思っているでしょう。当たり前だ、と。でもその正しさは、自分の脳内に限ります。範囲限定なのです。


脳は、脳の外の世界を知りません。自分が、今までに実際に経験したこと。そこからしか判断できないのです。


だから、正しいかどうかなんて、まったくもってわかりません。客観的に、冷静にと、どんなに心がけてても難しいものです。


シマの色は、人によって違う

日本人にとってシマウマは「白地に黒シマ」ですが、黒人に同じ質問をすると「黒地に白シマ」という逆の答えが返ってきます。黒い肌に白ペイントで化粧をする文化圏では、発想が逆転するのです。


シマウマは、白地に黒シマですよね。だけど、アフリカでは違うそうです。認知バイアスとはそういうことです。経験してないことはわからない。


すべては経験によって判断し、それが正しいと思っている。日本にいれば、白に黒シマが大多数の意見です。だから、ますます、それしか見えない


自分の経験と環境に左右される、ということです。


「正しさ」とは、その考え方にどれだけ長く慣れ親しんできたかで決まります。だから、私たちの正しさの基準は、個人や社会が異なればあっさりと崩壊します。


だから、他人の立場に立つなんて、無理なんです。そもそもの経験が違います。見えてるものが違います。


本当に理解しようとしたら、同じ経験をしてみるしかありません。そういう意味で、視野を広げるためにいろいろやってみるというのは、有効です。


やってみなければ見えるものが変わらないからです。


だけど、考えてみてください。すべてを経験するなんて不可能ですね。時間にも、体力にも、限界があります。


だから、経験の中から判断する。確率的にはそれで問題ないでしょう。


実際のところ、私たちの「勘」は有益です。ほとんどの場面で、反射的に浮かんだ「直感」を信じて問題はありません。


他の選択肢もあることを視野に入れつつ、あとは、勘に頼る。結局は、それが一番。


そして、他人も他人で、自身の経験だけで判断している。


それがわかれば、「なんで、あの人は・・・」という気持ちも少しやわらぎそうです。同じ場所にいても、違う世界を見ているのですよ。



ichigo-it.hatenablog.com


ichigo-it.hatenablog.com


ichigo-it.hatenablog.com


ichigo-it.hatenablog.com


ichigo-it.hatenablog.com



~まとめ~

直感に従おう


ただし、視野を広げたければ
いろいろな経験をしてみよう