モヤモヤを解消するメモ術:なぜ手書きがいいのか?
自分を知るには、頭の中にあるものを「書く」こと。
頭の中に放置しっぱなしでは、いつまでたってもスッキリしない。
では、効果的な書き方って何だろう?
私はもう長いこと、手書きをしていませんでした。パソコン・スマホ・アイパッドにどっぷりとハマっていたんです。
今さらアナログの世界には戻れない。そう思っていたのですが・・・。
やっぱり手書きのほうがいいらしい!
なぜ?
パソコンだとスピードが上がる。スマホ・アイパッドは持ち歩き便利。ペンとメモなんて持ち歩けないよ・・・。
そんな葛藤を抱えつつ、手書きの良さについて考えてみました。
手を動かすことが脳を刺激する
なぜ、パソコンやスマホじゃダメなの?
なので、いろいろなアプリを試してきました。
手書きが苦手だったんです。
なぜなら、手書きはとにかく疲れる。しかも遅い。
パソコンなら、どんどん入力できます。速くて効率的。手も疲れない。
外にいるときはスマホ。何より携帯に便利。ペンとメモ帳を持ち歩く必要がない。
パソコンとスマホで同期できるアプリを使えば、いつでもどこでも確認できるし、荷物も減る。ゴミも出ない。
パソコン&スマホは最強! そう思ってました。
スケジュール帳も持ち歩きません。グーグルカレンダーで充分ですよね。リマインドの通知もくるし。
そんなわけで、今の時代に手書きなんて効率が悪すぎる。そう信じてやまなかった。
手書きだと、誰かに見られる心配もあるし。
だけど、速読講座で言われたんです。読書メモは絶対に手書きがいい!と。
なるほどなぁと思いつつも、少しずつ実践もしつつも、やっぱり抵抗がありました。
パソコンのほうがいい…と。
なぜ手書き? なぜパソコンはダメ?
「『言葉にできる』は武器になる」にも、「自分の意見」を育てるためには、やはり手書きがいいとありました。
やっぱり、そうか・・・。パソコンのほうがいいよとは言ってくれない。悔しい・・・。
葛藤が続きました。
「ゼロ秒思考」
手書きか? パソコンか?という葛藤からは一度離れて、「思考法」を学ぼうと「ゼロ秒思考」を読んでみました。
「思考」について知りたいと思ったのですが・・・、なんと!
1冊まるまる、「メモの書き方」についての説明だったんです。
これには驚きました。
「『言葉にできる』は武器になる」もそうですが、自己分析をし、思考を深め、自分の意見を育てるには、結局のところ、「書くしかない!」というのが共通の結論です。
そして、もちろん、手書き重視。
「ゼロ秒思考」とは何かというと、「迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロ」。
瞬時に判断し、瞬時に意思決定をするということです。
じゃあ、「ゼロ秒」で即断即決するには、どうしたらいいの?
その力は、手書きをすることで得られるというのです。
頭に浮かぶ疑問、アイデアを即座に書き留めることで、頭がどんどん動くようになり、気持ちも整理されるようになる。自意識にとらわれ悩むことがなくなっていく。「メモ書き」により、誰でも、この境地にかなり速く到達できる。自分でも驚くほど頭の回転が速くなる。
頭に浮かんだ言葉を書き続けていくことで、どんどんスピードアップしていけるそうです。
メモ書き(特に手書き)のメリットとして、次のようなことが挙げられていました。
- 頭が整理される
- 自信が出てポジティブになる
- 腹が立たなくなる
- 急成長できる
「頭が整理される」とは、誰もが経験したことがあると思います。やっぱり書かないと整理できないですよね。
「ポジティブになる」とは、書いてるうちに、心配しても仕方のないことだなぁと気づけたり、本当に大事なことが見えてきたりするから。心が前向きになるのでしょうね。
「腹が立たなくなる」とは、自分の感情を素直に吐き出すことで、イライラが解消されるからです。
相手にぶつけると感情のぶつかり合いになるし、第三者に吐き出すと、不快感を与えてしまう。愚痴ってしまった自分に自己嫌悪を抱くこともあります。
人に対して吐き出しても、あまりいいことはありません。だからこそ、怒りが収まらなくなるわけですが。
だけど、書くことなら誰にも遠慮はいりません。
どんなにブラックな感情でも、どんどん書いてしまえばいいのです。そうすることで、手放すことも可能になる、と。
考えてはいけないと思いつつどうしても考えてしまうことに対し、逆にはっきりと嫌な相手の名前も含めて目の前の紙に書き付けることで、不思議なほど自分の気持ちがおさまっていく。友達に3時間愚痴を言うよりも効果がある。
確かに、そのとおりですよね。
書くことのメリットはわかるのですが、だからといって、どうしても手書きなの?
そこがまだ腑に落ちません。
だけど、こんなにも連続で「手書きだ!」と言われると、かなり動揺します。
「神メンタル 『心が強い人』の人生は思い通り」
この本は、ずいぶん前に購入していたのですが、そういえば読んでなかったなと急に思い出しました。
メンタルを鍛えようと思って、なにげなく読み始めたのですが・・・、なんと!
この本にも、手書きの効能が書かれているじゃないですか。
しかも、目標を手書きした時の達成率と、キーボードで入力した時の達成率を比較すると、手書きのほうが42%も達成率が上がるそうです!
衝撃ですね。
その理由として考えられるのは、指の動きにあるようです。
指の動き方に、何種類あるのか?というのが、なんとも驚きの数値。
- 入力:8種類
- 手書き:1万種類
入力作業が8種類であるのに対し、手書きは1万種類!
手書きのほうが指の動き方が複雑。すなわち、それだけ脳を刺激するということです。
単純作業の繰り返しは、確実に脳の衰えを招きます。
会社員は、脳をあまり使わない環境にいるので、どんどん脳が衰えてしまうそうです。
そのことは、こちらの本に詳しく書いてありました。
脳の衰えは、年齢によるものではなく、単純作業によるものなのです。年齢を重ねるごとに、単純なことしかしなくなるからですね。
そういう意味でも、効果があるのは絶対に手書き!
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これほどまでに「手書き」の良さを言われてしまうと、もうやるしかない。
一気に、葛藤が消え去りました。
ということで、手書き生活にシフトしてみます!
ちなみに、手書きのもう一つの良さといえば、やっぱりパラパラとめくれること。
パソコンやスマホでは、読み返しづらいというのが不満の種でした。
検索ができるというのは非常に便利ですが、検索ワードが明確じゃないと呼び出せないし。
違うページにいきたいとき、いちいち「戻る」作業をしなきゃいけないのは、かなりストレスだし。
それが、久々に手書きをしてみたら、読み返しがスムーズ!
パラパラと読み返せるのは、とても気持ちいい。
アナログに戻っただけですが、なんだか新しい世界のように感じられて新鮮です。
あんなに毛嫌いしていたのは何だったんだろう…と思うほど、すっかり「手書きモード」です。
具体的な実践方法としては、また次回に。
それにしても、小学校でもタブレットの活用が進んでるようですが、実は、勉強への効果はないそうです。
それより、手書きをしっかり教えないと、私みたいに「手書きなんてイヤ!」ってなっちゃいそうで、心配ですね。