【コーネル式ノート】必ず読書メモを取ろう。しかも手書きで。
読書を成長の糧にしたいなら、必ずメモをとること。しかも自分の言葉で! そして手書きで!
そうしないと、何も残らないそうです。
メモの取り方について、そのコツをご紹介します。
ノートとしては、アメリカのコーネル式ノートが、シンプルでおススメ。
必ず読書メモを取ろう
章ごとにキーワードを2つ書き出す
まず最初に、全体をザッと眺めたほうがいいそうです。
気になるところに集中するのではなく、ぱぁーっと全体の流れをつかむ。
よく、目次で全体を把握するという人もいますが、目次で把握するのはやめたほうがいいそうです。なぜなら、絶対にわからないから。推測でしかない。
それよりも、実際にページをめくって、大まかな流れをつかむ。
そのときに効果的なのは、章ごとにキーワードを書き出していくことです。
章の見出しを見て、まず、キーワードを1つ書き出す。
そうすると、この章の話題はこれだったなと、常に確認ができます。
そのキーワードを頭に入れながら、章全体のページをめくったあとに、もう1つキーワードを書く。
章ごとに2つのキーワードを書くのです。
それだけでも、全体の流れがつかみやすくなります。
キーワードを書き出し、流れをつかんだら、この本を読む目的を考える。
評判や目次だけで判断するのではなく、下読みとしてザッとページをめくっていき、キーワードを書き出し、それから検討する。
じゃないと、何が書いてあるのかがわからないですから。
そういう意味で、下読みとキーワードの書き出しは、書店での立ち読みでも充分だそうです。
読む目的を決めてから買う。そうすれば無駄も省けますね。
そこまでして始めて、本格的に読み進めていきます。
下読みは、早ければ10分。メモを取る手間を考えても20分程度で終わります。
結局よくわからなかったで終わるよりは、下準備の10~20分程度なんて、大した時間ではありません。
2つのキーワードを確認しながら読んでいくと、現在の立ち位置がわかるし、先に目的を決めているので、本に対して主体的になれます。
10分でその価値を生み出せるなら、時間を惜しむほうがもったいない。
読んでいて混乱してくるのは、今、何を読んでいるのかがわからなくなるからですよね。
キーワードを目の前に置いておくだけで、とても落ち着きます。
やってみたら、本当に効果的でした。
例えば、電車の中で読んでいるとき。電車が揺れたり、人に押されたりして、ちょっと本から目を離すだけでも、すぐにわからなくなります。
電車の中だけじゃなく、家でも同じ。
だから、いつもキーワードの確認から改める。それだけで、スっと元に戻れます。
なかには、目次をコピーして置いておくという人もいますが、目次よりも、自分で抜き出したキーワードのほうが頭に入りやすいようです。
2つのキーワードを手がかりにしながら読み進め、メモには、自分が感じたことを自分の言葉で書いていく。
本の内容をそのまま書くのではなく、自分の経験や知識をからめながら、自分の言葉で書いたほうがいいそうです。
学生時代の勉強法が頭にしみついてしまっているので、どうしても、そのまま抜き出して整理する方法になってしまいます。
それは、ただの暗記。テストでは良い点をとれる。だけど、自分の血肉になっていかない。
本を読む目的は、自分の人生に役立てるためであって、良い点をとるためとか、暗記するためではないですよね。
自分で考え、自分の見解をつむぎ出していくための読書。
日本の教育を受けてきた者にとっては、とても困難に感じてしまいます。
自分で考えるためには、読書メモを必ずとったほうがいい。しかも手書きで。
自分の手で書くという行為は、脳に刺激を与えるそうです。パソコンでは脳をフル活動させられない。
私はついパソコンで整理してしまうので、手書きノートというのが久々すぎて手こずっています。
パソコンとスマホに慣れすぎてしまい、手書きが苦痛でもあり、新鮮でもあります。
読む訓練と同時に、手で書くという訓練も必要だなと感じました。
ただ、電車の中では、スマホでメモるというのもお手頃だとは思います。
手書きができない場面では工夫しながら。でも、通常は手書きで。
マインドマップよりも、普通に書くほうが良いそうです。
読書に限らず、人に聞いた話をメモるときも、ただ言われたとおりに書くより、自分の見解を書くようにしたほうが、頭に残ります。
何かの勉強会に参加して、必死でメモをとったけど、そのあと一度もノートを開かないってこともよくあります。
聞いた話をそのままにするのではなく、自分の言葉で書くということ。常に心がけていこうと思いました。
ちゃんと「気づき」を書くということですね。
その際、参考になるのは、アメリカのコーネル式ノート。
「コーネル式ノート」で検索するとたくさん出てくるので、ぜひ見てみてください。
コーネル式ノート
コーネル式ノートというものがあるそうです。
日本では、先生が黒板に書いたことをひたすら写すだけですが、アメリカでは、メモの取り方にも理論があるのです。
そのコーネル式ノートが、読書メモにも活用できるというのです。
とてもシンプルでやりやすいです。
一番上には、この本を読む目的を書く。(疑問点、知りたいこと、この本で得たいことなど)。
ノートの左側には、章ごとのキーワードを2つ。
ノートの右側には、著者の主張・データ・論理。また、自分の経験を踏まえながら、自分の考えを書いていく。
一番下に、全体を自分の言葉で要約する。
図にすると、こうです。
- 疑問点:なぜ著者はこう言っているのだろう?
- 主張、データ、論理(自分の経験談もふまえながら)
- 要約(自分の言葉で)
なお、要約は、寝る前にやるのがいいそうです。少し時間を置いてから。もっといいのは、一週間後に書くこと。
要約を書くというのは、復習になります。
復習は、その日のうちにやるよりも、少し時間を置くと記憶に定着しやすくなる。必死で思い出すという作業が良い影響を与えるようです。
慣れれば、メモを取らなくても記憶に残るようになるそうですが、最初は基礎練習だと思ってやったほうがいい。
また、要約とは違って、ブックレポート(短縮)という書き方もあります。
- 要約:自分の言葉で言い換えること
- 短縮:著者の言葉を短くすること
ただし、読書メモを取ったほうがいいとはいっても、単純なコピーは低レベルなのだとか。
自分の言葉で言い換えていくと、「知識の構造化」というものが出来上がるそうです。
私は、単純コピーしかしてないから知性が育たないのだなぁと反省しました。
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読書メモをとらないと、身にならないそうです。
読んでも読んでも何も変わらないとき。次のことを試してみよう。
まずは姿勢に気をつけて集中すること
ichigo-it.hatenablog.com
自分の疑問点を明確にすること
ichigo-it.hatenablog.com
そして、必ず読書メモをとること