なぜ自分は「ダメ人間」なの?それは「ダメ」にフォーカスを当ててるから。
物事の価値は、 どこにフォーカス(焦点)を当てるか?で決まる。
前回は、質問力について書きました。
ichigo-it.hatenablog.com
質問は、他人に対してだけじゃない。
自分が自分に、どんな質問をしているのか。自分への質問が、自分を作っています。
質問力を鍛えると、フォーカスの当て方をコントロールできるようになります。
フォーカスをコントロールできると、感情がコントロールできるようになります。
感情がコントロールできれば、何をやっても必ずうまくいきます。
すべては、質問とフォーカスから始まる!
今回は、この本から学びました。
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どこにフォーカスを当てているかを自覚しよう
⇧上の写真は、手前の雨粒に焦点を合わせているため、後ろのネオンがボケて、丸い光の玉になっています。
逆に、後ろのネオンに焦点を合わせれば、雨粒がボケる。
何を表現したいのか。何を鮮明にし、何をボカしたいのか。それによって焦点の合わせ方が変わる。
例えば、手前に花を置いて、背景に焦点を合わせると、ちょっと芸術的な雰囲気に。
焦点の合っていない部分はボケてしまうのです。存在しているのはわかってるけど、よく見えない。
見ようとしないと見えない、見たいものしか見えないというのは、こういうこと。
人生も同じ。
どこに焦点を合わせるかは常に自分で考えています。そして、焦点の合っていない部分はボケている。というより、ボカしている。
それを英語で言うと「フォーカス」。別に「焦点」でいいじゃないかというツッコミは置いといて…。
どこにフォーカスを当てるかで、自分の生活が決まる。それは、写真のボケを考えれば納得できると思います。
例えば、「できない」ことにフォーカスを当てると、「できない」ことだらけになる。
「できた」ことがボケるからです。
「自分はなんてダメ人間なんだ…」と思うときも、「ダメ」にフォーカスを当てているだけ。
それでは、なぜ、「できない」「ダメ」にフォーカスを当ててしまうのか?
それはきっと、頑張ってる自分をアピールしたいから。自分はこんなに頑張ってる。こんなにかわいそう。だから認めてほしい。なぐさめてほしい。
だって、「できてる」ことがあるのに、なぜ、わざわざ苦行のように、「できない」ばかりを見ようとするのか?
それは、悲劇を演じたいという弱さでもあり、芸術だと思いこんでいて、実は楽しんでいる可能性もあるわけです。
だって、フォーカスを当てていない部分がボケるのは、写真の原理から考えても当たり前ですから。
そして写真では、わざとボケを演出するのです。脳も同じだと思います。
すべては「わざと」です。芸術的な演出なのです。
わからなくなったときは、写真で考えてみればいい。
どこをボカしたいのか? どこを鮮明にしたいのか?
「できない」にフォーカスを当てている自分がダメなのではなくて、「できてる自分」がボケてしまってることが問題。
自分の可能性を自らボカしているのです。必ず、自分で決めています。
親の影響も強い。
子どもを叱る親は、必ず言うのです。「8割はできている。だからこそ、できない2割を何とかして、完璧にしてあげたい」
完璧志向ですね。
できない2割を何とかしてあげたい。愛情のつもりでしょうけど、「できない」にフォーカスを当てている時点で、永遠に「できない人」のままです。
だから勇気を出して、「できた」にフォーカスを当てよう。
今日だって、何か「できた」ことはあるはずです。
できたことにフォーカスを当てる人は、必ず伸びるんだそうですよ!
短所ではなく、長所にフォーカスを当てる。
過去ではなく、現在にフォーカスを当てる。
今日はこれができた! 自分は必ずできる! できるようになりたい! そこにフォーカスを当てる。
すべてはフォーカスをコントロールすることで変わってきます。
本を読むときも、そこを自分で決めます。この本から何を得たいのか。どこにフォーカスを当てるか。
本から得るものは、自分が主体的に決める。それを意識することですね。
フォーカスが当たってないと、いくら読んでもボケてしまいます。
質問をマスターすると、フォーカスをコントロールできる
⇧上の図は、 質問から結果までの流れを表したものです。
まず、質問力でフォーカスが決まる。
良い質問をして、フォーカスをコントロールすると、そこから生まれる感情が変わる。
そして感情は、行動と結果を支配する。
だから、質問力を鍛えようというのです。
では、自分に対する良い質問とはどんなものか?
例えば。
- この状況におけるギフトは何?
- ここから何が学べる?
- 他にどのような方法があった?
- 最悪の場合、どうなる?
- どうしたら、もっと良くできる?
- 今この瞬間、何を感じている?
- 全力で努力している?
- この出来事の良い点は何?
- この経験をどう生かせる?
「なぜ、自分はダメなのだろう?」という質問をしてしまっては、「ダメ」にフォーカスが当たっているため、その後の感情と行動もズーッと「ダメ」なものになります。
ポジティブに考えるということではなく、自分に対して良い質問をすること。
それだけでもフォーカスの当て方が変わります。
なんと、成功するかどうかは、8割が心理面によるものだそうです。方法論は2割だけ。
つまり、感情をコントロールできれば、絶対にうまくいくということです。
そのための第一歩は、質問とフォーカスを考えること。
人間は、発した言葉とイメージに支配されている生き物です。
私が受講した速読講座の名前は、「フォーカス・リーディング」でした。
本は、フォーカスを決めてから読む。
本から得たい情報は自分で決める。それを教わりました。