ichigo's blog

気軽な日記ブログです

ライオンに学ぶ見た目の哲学~弱肉強食ではない、動物の世界

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方



ライオンは決して狩りが得意ではない。
狩りの成功率はわずか20%程度とも言われる。


百獣の王ライオン。
でも、現実的な姿を知ると
けっこう、
かわいらしく見えてきます。


成功率20%って、
仕事で考えると
ツラくないですか?


それでも、
あの威厳を保っている。


勝ち続けるだけが人生じゃない。
そんなことを
ライオンから学べます。


「LIFE
人間が知らない生き方」


この本には、
いろんな動物の
意外な側面が書かれてあって
とても面白いです。


たまには、
動物たちの姿を見ながら
自分の人生を
振り返ってみるのも
いいですね。


様々な動物が登場しますが、
そのなかから、
ライオン・ゴリラ・イヌを
とりあげてみます。



意外と弱い、ライオン

ライオンの人生は、失敗だらけ

小さい獲物には逃げられ、大きい獲物にはふり払われる。
しかし、何度も何度も襲いかかる。
それでも獲物を手に入れられなかった場合は、ハイエナやチーターなどが狩った獲物を横取りする。


逃げる者は、賢いのです。
襲われないようにと
あらゆる技術を身につけ、
自分を守ります。


弱肉強食と言いますが、
実は、強い者なんて
いないのかもしれません。


成功率20%。
ということは、
80%は失敗なのです。


それでも、生きるために、
何度も何度も努力する。
ただそれだけ。


しかも横取りするとか、
百獣の王とはいっても
姑息な手段を使ってますね。


トップにいて、
余裕そうに見えても、
実は必死なんですよ。


それに比べて私たちは、
一度の失敗で
めちゃめちゃ落ち込みます。


どんなに強そうに見えても
8割は失敗している。


2割の成功だけを見て
やっぱり強い人は違うと
思い込んでるだけです。


視点を変えてみれば、
成功率が100%だったら
弱い者は
食べ尽くされますよね。


結局は、
バランスをとっている、
そういうことかも
しれません。


力はあるが技術は低い
それによって、
弱者にも機会を与えている
そんなふうに
見ることもできます。


ある部分が秀でていれば
ほかの部分は譲る


バランスをとっていくことが
生態系を守ることになり、
ひいては自分のため、
ということですよね。


完ぺきを目指すなんて、
人間だけですよ。


野蛮なのは
人間のほうです。


弱い者がいたら、
食べ尽くしてしまうのが
人間の歴史です。


動物たちのほうが、
バランスを考えています。


王者は2割の成功でいい。
そんな余裕を
もってみてはどうでしょう?


オスの強さは、見た目だけ⁉

オスはといえば、メスが狩って来た獲物を一番に食べる。その他の時間は基本的に、日陰でゴロゴロと過ごす。その睡眠時間はなんと20時間。
というのも、狩りの成功率が低いライオンは毎日餌にありつくことができないので、普段はなるべく動かずにエネルギーを節約しているのだ。


驚きですね!
メスのほうが強いんです。


オスは待っているだけです。
しかも、
ゴロゴロしてるんです。


そう言われてみれば、
テレビで見るライオンって、
たいてい寝そべってますね。


その理由もなんと、
エネルギー節約のため。


強いから余裕がある。
そう思ってましたが、
ぜんぜん違ったんです。


お腹がすかないように
じっとしてるだけとは、
凶暴なイメージとは
正反対ですね。


凶暴なのではなく、
飢えてて必死なだけです。
空腹のときは、誰だって、
目つきが鋭くなります。


しかも、オスのたてがみは、
メスにモテるため、
だそうですよ。


オスは、メスに選ばれないと
生きていけません。
狩りができないからです。


メスに選んでもらうために
強そうに見せる。
そして、ゴロゴロしながら
メスの帰りを待っている。


なんだか、普段、
強そうに見えてたライオンは
実は見た目だけだった⁉

そんな気持ちになってきます。


お腹がすかないように
動かないようにしている。
それなのに
王者の品格は失わない。


それって、
すごいことだと思いました。


ライオンが20時間も
寝ててくれるからこそ
その間、弱い者も
平和に暮らせるんです。


人間はすぐ、
自分は何をやってるんだろう?とか、
こんな姿は人に見せられないとか、
考えたりします。


ゴロゴロしていると
怠けているようにしか
感じられません。


だけどライオンは、
ゴロゴロしている姿が
余裕の姿に見えます。
そして周りを安心させます。


そこに見習ってみても
いいかも?


今は、
エネルギーを温存するとき。
賢き者はムダな動きをしない。
次の戦いに備えている。


休みたくなったときは
そんなふうに考えてみる。


ゴロゴロしてても王者!
そんな気概で生きても
いいのですよ。


それに、目立つ場所で、
20時間も眠れるなんて
やはり強い証拠です。
弱い者がそうしていたら、
確実に襲われますよ。


いざという時に
力を出すのが
本当に力ある人。


のんびりしながら、
周りにも機会を与える。


そして、
2割の成功で、
信頼を集めればいい。


そう考えると、
少し気持ちが軽くなりますね。


いつもいつも
100%の成果を出してたら、
自分も疲れるし、
周りの人も、
チャンスを奪われて
迷惑なだけです。


王者は2割の成功で満足。
あとは弱い者に譲る。


人生、
そんなに焦らなくても
いいのかなと
思えてきます。


百獣の王も
実はゴロゴロしてるだけ。


ちょっと笑えてきませんか。



意外とやさしい、ゴリラ

ゴリラは戦わない

力を持っていても仲間同士で争うときはまずはドラミングで威嚇し、ムダな争いを避ける。
自分から戦いを仕向けるようなことはほとんどない。
ゴリラはやさしいのである。


人間とゴリラの遺伝子の違いは
2%以下だそうです。


サルとゴリラより、
人間とゴリラのほうが
近いのです。


それなのに、
人間よりもやさしい
そんな印象が強くなりました。


ゴリラは、とっても、
平和主義だそうです。


胸を叩いて威嚇するのは、
戦わないため。
争いは好まないんです。


力はあるのに戦わない。


そして、動物園では、
人間の子どもを助けた、
そんな事例が
いくつもあるそうです。


やさしい。


2%しか違わないのに、
人間は、
そのやさしさを、どこで
失ってしまったのでしょう。


すぐに他人と、
戦いたがりますよね。


本来の姿は
違うのではないでしょうか。


手話ができるゴリラ

大切に飼っていたネコが事故で死んでしまったことを聞いたときは、その悲しみを手話で表現した。
「ゴリラは死ぬと、どこにいくの」という質問に対しては、「苦労のない穴にさようなら」と返している。


何と、
手話を覚えたゴリラが
いたそうです。


有名な話なので、
検索すれば出てきます。


ゴリラはやさしいだけではなく、
悲しみまで感じてたんです。


「苦労のない穴にさようなら」
そんな言葉、
人間でも言えません。



人に傷つけられ、人生のどん底にあると思ったとき、報復を考えるのではなく、ゴリラのやさしさを思い出してほしい。


ゴリラはやさしい。


それを思っただけで、
気分がほっこりしますね。


私たちは、本来、
やさしかったんです。


人間のストレス社会の中で、
そのやさしさを
失ってしまってませんか。



やっぱり愛情深い、イヌ

イヌは共感力が高い

泣いている人に対して、その人が知り合いか否かを問わず寄り添って慰めるという本能がある。このとき、称賛やお礼などの見返りは一切求めていない。同種の人間ですら、知らない人が泣いていても素通りしてしまうことが多いのにイヌはどんな人にも寄り添ってくれるのだ。


イヌはやっぱり、
愛情深いんですね!


イヌの特徴といえば、
なんといっても、
うるうるした瞳です。


人間がそう解釈してるだけで、
ただ、餌がほしいだけかも?
そんな疑問もありましたが、
イヌはやっぱり、愛情深い目で
見ているそうです。


飼い主と見つめ合っているとき、
オキシトシン」という、
愛情ホルモンが
分泌されてるそうなんです。


本当に愛情があったんです。


私も、子どもの頃、
イヌを飼っていましたが、
あの目は忘れられません。


その愛情に
こたえてあげなかったことを
今でも悔やみます。


あまり、
気にかけてあげなかったとき、
本当に寂しそうで、
泣きそうな目をしてました。


思い出すたびに
申し訳なくなります。


泣いてる人に寄り添う。
そんな愛情を、
見習わなければなりません。


**


子どもの頃、
捨て猫を見て心が痛み、
飼い主になってくれる人を
一日中探したことがあります。


動物や昆虫や花を見て、
命って不思議だなと、
考えたりもしました。


そんな気持ちを、
いつから持てなくなって
しまったのか?


私たちも、
地球上の生物の一員です。
生態系のなかの一部です。


動物の世界に触れると、
そんなことを
思い起こします。


私は、私が生まれ変わって動物たちといっしょに生活することができたらと思う。彼らはあんなにも穏やかで、そしてみずから満足している。私は長い間彼らをじっと見詰めている。
彼らは後悔をしないし、その生活条件について何一つ不平もこぼさない(ホイットマン)


たまには、
そんな地球大の気持ちで
物事をながめてみるのも
いいかもしれません。


あくせくした日常のなかで、
ふと、
そんなことを考えてみました。



~まとめ~

見た目だけではわからない
意外と弱いし、意外とやさしい
そんな動物たちに見習おう




LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方

LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方