ichigo's blog

気軽な日記ブログです

楽観主義には◯◯が足りない〜ポジティブすぎると失敗する?

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する



ポジティブな自分への語りかけと楽観主義は、たしかに諦めずに目標を追求できるように助けてくれるが、それ自体が目標達成を保証してくれるわけではない。


楽観主義こそ、
幸せの秘訣。


そう思いますよね。


でも、
よくよく考えると
そうでもないかも?


そんなことが
研究結果から
わかっています。


完全無敵に思える
楽観主義ですが、
実は、欠点があるのです。


「残酷すぎる成功法則」


今回は、
楽観主義について、
その良い部分と、
欠点について、見てみます。



楽観主義は幸せ

何と言っても、やっぱり楽観主義!

楽観主義者は幸運に恵まれやすくなる。彼らはポジティブに考えることでものごとに辛抱強く取り組み、その結果、自分により多くの機会をもたらすことができる 。


人は、
自分が信じたとおりの道を
歩むことになります。


普段から、
自分が自分にどのような
言葉を発しているのか。


その言葉によって、
自分が形作られるものです。


自分への前向きな声かけ。
夢と希望をもつ。
未来は良くなると信じる。


楽観主義は、私たちに、
希望と活力を与えてくれます。
何にでも前向きに挑戦するため、
得られるものも多くなります。


楽観主義は、
やはり幸せなのです。


過去の肯定的解釈は未来に対する楽観主義を増幅させ、ひいては将来の成功の確率を高める


過去を悔やんで
いつまでもクヨクヨするより、
あれで良かったと
笑い飛ばせる人のほうが
次の幸運をつかんでいます。


何があっても
明るく笑い飛ばす。


過去をすべて肯定する。


そんな姿勢でいると、
将来の良い結果を、
どんどん招き寄せます。


信じる者ほど、強くなる

楽観主義者たちが自分に語るストーリーは事実ではなかったかもしれないが、彼らの背中を押し続け、多くの場合、みごとに逆境を乗り越えさせた。


楽観主義の人の意見を
聞いていると、
たまにビックリすること、
ありませんか。


え? この状況で、
笑っていられるの?


もう忘れちゃったの?
大丈夫なの?


そんなことをしちゃって
本当にいいの?


軽やかな考え方が、
うらやましくもあり、
心配でもあり。


だけど、
信じたとおりに
コトが進んだりするのを
目の当たりにして、
驚愕することもあります。


もし私たちが確率に基づいてすべてを決定していたら、リスクをともなうことは何一つ達成できないことになる。挑戦する気さえ失ってしまうだろう。


石橋を叩いてばかりいても、
何にも変わらないのです。


時には大胆に、
チャレンジ精神で、
明るく進む。


そんな前向きな心が、
すべてを
好転させますね。


それに、
リスク回避を重視するなら、
家でじっとしてるのが一番。


何かに挑戦するなんて、
とんでもないことです。


しかし、仕事も人生も、
動いたもの勝ち。
スピードがモノを言います。


結局は、
圧倒的な行動量の違いで、
悲観主義は、
楽観主義にかないません。



昇進するのは、楽観主義者が多い

自信過剰なくらいでいい

自信を持てば持つほど、利益がもたらされる傾向がある。研究によると、人は自信過剰なほうが生産性が伸び、より困難な課題に挑戦するようになり、それにより職場で頭角を現すことになる。


自信家には利益がある。
それには納得です。


商品を勧められるとき。
自信にあふれた店員さん、
自信が全くない店員さん、
どちらから買うでしょうか。


自分が病気になったとき。
自信にあふれた先生、
自信が全くない先生、
どちらに診察を頼みますか。


やはり、
自信がある人は、
仕事でも有利です。


自分が客の立場になれば
よくわかると思います。


だから、
自信のある人は、
早く昇進していきます。


結果も早く出しています。


楽観的に明るく考え、
自信をもってるほうが
うまくいきます。


自信家は、有能だと思われる

研究によれば、自信過剰な振る舞いを見せると、他者はあなたを有能で高い地位にある人だと見なすという。


自信にあふれた人
ビクビクしてる人


どちらが有能だと
感じますか?


人は、
自信のあるほうへ
ついていきたくなります。


自信過剰な振る舞いを
見せたほうが、
人に信頼されやすいです。


有能な人に見られたければ、
自信たっぷりな態度を
とりましょう。


ビクついてはいけません。
機嫌を伺ってはいけません。


どこまでも堂々と、
自分の意見を述べるのです。


そうすると、
「この人は何か違う。」
そう思われていきます。


ちなみに、
本当に自信があるかどうかは
関係ないそうです。


自信のあるフリ


それだけでも
十分な効果があるそうですよ。


うわべだけでもいい

装うことが自分自身にもたらすプラスの効果は、多くの研究で裏づけられている。


自信のない人に朗報です!


自信はなくても、
真似やフリをするだけで、
実際と同じような効果を
得るそうです。


だから、
自信のもてない人は、
フリから始めましょう。


効果はテキメンです。


「フランクリン自伝」の中で
フランクリンも、最初は、
装っていたと言っていました。

ichigo-it.hatenablog.com




最初はフリで始めたことも
そのうち本気で、
思えるようになった、と。
フリって、不思議ですね。


成功者は、良い意味で〝妄想状態〟にある。


「信じる」って、
そうかもしれません。


真似とかフリを、
本物だと妄想するわけです。


「信じる」という言葉は
美しい響きです。


でも言い換えれば、
「単なる妄想」
「単なるフリ」


意外とノーマルです。


リーダシップの秘訣は、その役になりきり、演技する能力にある


演技している人、
多いのではないでしょうか。


役になりきる。


自分は良きリーダー。
妄想でもいいのです。


ただし、そこには、
危険が伴なうことも
知らねばなりません。


フリがだんだん、
本物に変わればいいのですが、
変わらない場合は、
偽りの人生になるのです。


自分を偽っていると
苦しくなるのも
また事実です。



楽観主義の危険性

偽りの人生

不正行為により高得点を取った者は、自分が賢いから良い点を取ったと錯覚していた。他者を欺く者は結局、自分を欺くようになるのだ。  
これは非常に危険である。実際にはほかの誰かが操作しているのに、飛行機を操縦しているように装い、次回、自分は良いパイロットだと信じ込んで操縦室に入るようなものだ。


頭のいいフリをする。


そうしているうちに、
本当に自分は頭がいいと
錯覚してしまう。


そんな危険性があります。


パイロットでもないのに
パイロットだと思い込んで
操縦を始めたらどうなるでしょう。


墜落するかもしれません。


自信のあるフリをすると、
命取りになることさえ
あるのです。


そして、
傲慢にもなっていきます。


「自信がある」は、「傲慢」と紙一重

自信があると、自分が強くなったように感じる。だが、自分に力があるように感じると、現実の否定や傲慢さにつながりやすいことは、多くの調査で示されている。


自信をもちすぎると、
「傲慢」に陥りやすいです。


過信すると失敗する。
おごれる者は久しからず。


現実はきちんと
見ないといけません。


楽観主義というと、
すべてを肯定する。


そんなイメージが
ありませんか?


でも実際は、
現実否定の危険
つきまとっています。


本当はすごく危険な状態でも、
大丈夫。大丈夫。と、
何も考えようとしない。


自分の能力を過信して、
準備をしない。


現実を否定し、
傲慢になってしまうのです。


なので、逆に言えば、
「真の楽観主義」とは、
現実を最大に肯定すること


そう言っても
いいのかもしれません。


何でもかんでも「大丈夫」と、
ただのポジティブ発言を
オウム返しするのではなく、
現実を直視して、
ちゃんと対策を立てる。


「心配しないこと」が
楽観主義というわけでは
ないのです。


そう思うと、
楽観主義に対する認識が
少し変わってきませんか。


いきすぎると、取り返しのつかない事態に!?

無能な者が深刻な被害をもたらすことはそれほど多くない。むしろ取り返しがつかない事態を引き起こしかねないのは、自信過剰な者なのだ。


無能な人は、
無能なわけですから、
大した影響はありません。


それよりも、
自信たっぷりな人。
大丈夫だと達観してる人。


現実を直視しないため、
大失敗をする可能性も、
はらんでいるのです。


ものすごいお金持ちが、
全財産を失うとか。
よく聞く話です。


いい経験とも言えそうですが、
冷静に分析できてれば、
防げることもあります。


避けられる事態も、避けられなくなる

これまで研究した企業や経営者に関して印象深かったのは、本来避けることができ、また、避けるべきだった間違いを犯した者がいかに多いかです。それらの間違いは、たんに後知恵によってではなく、当時その瞬間その場で入手可能だった情報に基づいて、避けることができたものです。


現実を直視せずに、
自分を過信する。


そうすると、
誰の意見も
耳に入らなくなります。


ちょっとした油断
ケアレスミス


小さな失敗も、
大きな失敗も、
自信過剰による油断。


そこから始まります。



楽観主義だけでは、うまくいかない

状況を改善するのは、悲観主義の力

私たちは前進し続け、他者を味方につけるために楽観主義と自信を必要とする。しかし、問題点を見つけて改善するには、否定的な考え方と悲観主義が必要だ。


楽観主義は、ともすると、
現実否定に陥ります。


楽観主義に足りないのは、
実は、
現実を肯定すること。


現実の肯定とは、
今の状況を認めること。
ありのままに見ること。
ちゃんと分析すること。


そのうえで、
きちんとした対策を打つ。


それは、
悲観主義の力です。


実のところ、
現実の肯定と
否定的な考え方

セットなんです。


危機的な状況のとき、
進むのは良くないと、
危機という現実を
肯定するからこそ
否定的な思考になる
のです。


長い人生、
ポジティブだけでは
生きていけません。


ネガティブの力、
悲観主義の現実性、
それもまた、
素晴らしい強みです。


その話は、また次回に。



~まとめ~

楽観主義に足りないものは、
現実の肯定。


戦略をねるときは、悲観主義が役に立つ。




残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する