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「正直者はバカを見る」は本当?~なぜ海賊船は成功したのか

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する



海賊はなぜ長きにわたって成功したのだろうか。それは手下を丁重に扱ったからだ。


ずる賢い人が
うまくやっている。
そんな理不尽さを
感じることがありますね。


やはり、
正直者はバカを見るのか。
いい人は成功できないのか。


「残酷すぎる成功法則」


この本は、
数々の研究をもとに
どんな人が成功するのかを
明らかにした本です。


「残酷すぎる」というのは、
現実を冷静に分析する、
という意味だと思います。


何となくの話ではなく、
すべてエビデンスをもとに
書かれています。


様々な観点の研究が
ありましたが、
今回は、
いい人は成功できるのか?


そこを見てみたいと思います。



海賊船の哲学に学ぶ

民主的なやり方がうまくいく

海賊に道徳的な見識があったわけではない。人びとを平等に扱ったほうが商売がうまくいく、ただそれだけの理由だった。  
だがこの進歩的な取り組みは、人材を発掘し、また優秀な人材を維持するうえで大きな強みとなった。


海賊というと、
野蛮なイメージがありますが
その内部は、驚くほど
民主的だったそうです。


人種に関係なく、
待遇も賃金も公平。
発言権も皆にある。


キャプテンといえど、
分け前は実力による。


やる気のある者は
抜擢される。


とても平和的で
さまざまな人が
能力を発揮できたようです。


「正直者がバカを見る」


少なくとも組織内においては、
そういう現実は
存在しなかったのです。


そんな民主的な組織が、
奴隷制廃止より
150年も前に
実現されていました。


それは、
良い人が集まったのではなく、
そのほうが成功することを
皆が知っていたから。


航海には
危険もつきものなので、
チームワークによって
生存率も変わりそうですね。


周囲の人びとを大事にするほうが、利己主義よりはるかにうまくいく──たとえ悪事が目的である場合でさえ。


周りの人を大事にする。


結果的にはそれが、
自分を守ることにも
つながっていきます。


めぐりめぐってくる
そういうことでしょう。


ただし、やってることは、
やはり犯罪なので、
末永くは生き残れなかった、
ということでしょうかね。



正直者は損をするのか?

社会構造は、ギバー/マッチャー・テイカー/ギバー

平均すると嫌なヤツはうまくやる。しかし、頂点のほうに位置するのはギバーたちなのだ。  
最高の所得を得ている者は、おおむね人を信頼している。


ここでの定義は、
次のようなものです。


ギバー:与える人
イカー:もらう人
マッチャー:ギブ&テイクの人


結局のところ、
社会的な成功という観点では、
誰が一番成功するでしょうか?


リサーチによると、
最底辺にいるのは
ギバーが多かった
そうです。


やっぱりか、という印象です。


しかし注目すべきは、
頂上にいるのもギバーだった。
というのです。


イカーとマッチャーは
中間だそうです。


きっと、
中間にいるテイカーと、
底辺にいるギバーを見るから、


悪いヤツほどうまくやる
正直者はバカを見る


そんなイメージが
つくのでしょうね。


そして、最も成功する人は
やはりギバーだったのです。


成功しているギバーは
話題になりにくいのか、
成功している人は悪い人だと、
世間は思いたいのか、
何かそんな心理を感じます。


何もかも良すぎると
嫉妬もします。


ギバーが成功するとは
自分も含めて、
認めたくないのでしょう。


でもやはり、
いい人のほうが得するんです。


裕福になる、テイカーとは?

嫌なヤツが出世したり、裕福になることは数多くのデータによって示されているものの、彼らは、必ずしも人生を楽しんでいない。ところが、道徳的な人びとは幸福度が高いことが調査で裏づけられている。


イカーが中間だとはいえ、
中間もピンキリなので、
当然、裕福な人もいるわけです。


それって不公平な気がしますね。


でも、
頭が良ければ当然、
成功もするのでしょう。


だけど、最も肝心な、
幸福感という観点でみると
残念な結果のようです。

かなりの不正行為をしても平気な人より、社会道徳を重んじる人のほうが、人生に対する満足度が高かった。


お金があっても不幸。


そのイメージは、
中間のなかでも上部に位置する、
イカーの実情と言えそうです。


イカーとは、
逆に言えば
人に与えない人です。


表面的には
成功する可能性は充分でも、
実際に幸せかどうかは、
「与えない」という姿勢からは
難しいのです。


敗者になる、ギバーとは?

あまりにも利他的なギバーは人を助けるために自らを消耗し、テイカーにつけ込まれ、成功からほど遠い業績しかあげられない。


では、ギバーが
底辺にもいるのは
なぜなのでしょう?


やはり
正直者はバカを見るのか?


疑問がわきます。


結論としては、


いい人すぎて、
かつ、
愚かだと
ダメなようです。


例えば、歴史上の人物で
本当に聖人だとか賢者だとか
仰がれてる人。


具体的に言うと、
イエス・キリストとか、
孔子とか、ソクラテスとか。


どんな人かを
イメージしてみてください。


詳しくはわかりませんが、
愚かな人でないことくらい、
想像できますね。


いい人というのは、
同時に、
とても賢い人なのです。


賢さがなければ、
単なる、いい人。


騙される危険性も高いです。


本当に幸せな人とは、
賢い人です。


少なくとも、
だまされるような愚かさは
もっていません。



ギバーが成功するには

自己アピールは大事

とにかく自分のことを周囲に知ってもらおう。まず、上司から好かれる必要がある。非情な世の中だからではなく、それが人情というものだ。どんなに身を粉にして働いても、上司の目に届かなければ報われない。マーケティングなしで売れるすぐれた商品があるだろうか?


海賊は民主的な組織だった。
ではなぜ、
野蛮なイメージがあるのか。


それは、
戦略だったようです。


そうイメージさせれば、
人々に恐がられる。
戦わずして勝てる。


マーケティングです。


自分をどう見せるか。
それも大事なのです。


いい人は、
戦略が下手なのです。


もっとうまく、自分を、
見せなければなりませんね。


自分のケアを忘れずに

のべつ幕なしに人を助けるより、時間数を決めて助けるほうが幸福感が増し、ストレスも軽減されるという。たとえば週に一日を親切する日と決めれば、自分のことをおろそかにせずに人助けができる。


要するに、
他人のためだけではなく、
自分自身のケアも
怠ってはいけないのです。


人に捧げる人は、
とことん捧げる傾向が
あります。


だから意識的に、
ボランティアは週2回までとか、
1日〇時間だけとか、
時間で区切って
やりすぎないことが
ポイントだそうです。


自分を犠牲にしては
いけないのです。


ちゃんと自分の時間も
もつことです。


与えすぎるギバーは、
自分の時間をもつことに
罪悪感があるのかも
しれません。


だから、
頑張っても頑張っても
幸福感は得られない。


逆に、
純粋なるギバーもいるでしょう。
きっと、
幸福感は満たされてますが
利用される危険があります。


どちらにしても
ちゃんと自分を保って
賢くなることです。



やはりギバーのほうが幸せ

長期的スパンで考える

短期的には利己的な行いが利益をあげるが、最終的には良心的な行いが勝利をおさめる。だから、可能なかぎり、長期的なスパンで事を行おう。


短期的に考えると、
損しているように思えて
しんどくなってきます。


でも、長期的に考えれば、
結果は歴然です。


また、与える精神でいると
人間関係にも恵まれますね。


目先の損得に
流されることなく、
自分の純粋な心を信じて
進んでいったほうが
良さそうですよ。



~まとめ~

惜しみなく与える人は、
社会的にも人間的にも幸福になっている

賢く生きることを忘れずに!






残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

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