自分の小さな「箱」から脱出する方法~相手も「箱の中」にいるのに、私が悪いの?
「だって…」と自己正当化をするとき、人は「箱の中」に入っています。
自己正当化が、「箱の中」での重大プロジェクト。
自己正当化をしなければならないので、どうしても相手を責めなければなりません。
それは、自分が責められるときも同じこと。
相手は、相手自身を自己正当化しているのです。
自分が責められる理由はどこにもない。
そこに気づけば、少しは人間関係がラクになるでしょうか。
「自分の小さな『箱』から脱出する方法」
責めているときは、「箱の中」にいる
人を責める理由は、ただ一つ。
自己正当化したいから。
自分が正しいことを、何とかして証明しなければならないのです。
「悪いアイツ」「正しい自分」を証明するためには、アイツはいつまでも「悪いアイツ」でいなければならない。
じゃなければ、自分の正しさは証明できないのです。
だから、「悪いアイツ」は、永遠に「悪いアイツ」のまま。
箱の中にいること自体、何も変わらないことを望んでいるのです。
なんで変わらないんだろう?と思いますが、変えようとしないからですよね。
自分はずっと「正しい自分」でいたいし、アイツはずっと「悪いアイツ」でいてほしいわけです。
相手が「箱の中」に入っているときは、どうする?
もう一つ考えてみたいのは、自分ではなく、相手が「箱の中」に入っていたらどうしたらいい?ってことです。
相手が箱の中に入ってるんだから、どうにもできないじゃないか!と思いますよね。
では、その次に、どんなセリフがでてくるか・・・?
箱の中に入っているのは私じゃない。だから私は悪くない。悪いのはやっぱり相手だ!
「相手が箱の中に入っている」ことを言い訳にして、今度は自分が正当化を始める。
結局のところ、自分も「箱の中」に入ってしまうのです。
それを読んだとき、なんとも反抗ができませんでした・・・。
たしかに。相手を言い訳に、自分も箱の中に入ってしまっている。
先に「箱の中」に入ったのは相手だ。相手のせいで、私も「箱の中」に入ってしまった。
そうやって、やっぱり相手を責め始めます。
本当に堂々めぐり。
だからこそ、どんなときでも、自分が「箱の外」に出るしかないのです。
そこで湧き上がってくる葛藤・・・
なぜ私が?
そんな葛藤のせいで、なかなか「箱の外」に出られません。
だけど、そんな葛藤を終わらせることが簡単になりそうな、希望の言葉を発見しました。
どうすれば、「箱の外」へ出られるのか?
「箱の外」へ出るには、2つのポイントがあるようです。
- 相手への抵抗をやめる
- 自分の正当化をやめる
抵抗せず、正当化せず、受け止める。
- もしかしたら私が間違っているのかな?
- 私はどこで、私自身を裏切ったのかな?
「質問」を投げかけてみることですね。
ただし、先に相手が「箱の中」へ入っているとき、「なぜ、私が?」「私は悪くないのに」という葛藤が起きます。
だって悪いのは相手じゃん!
でも、「だって」が出てきたということは、自己正当化の始まり。
自分で終わらせなければなりません。
そうは言っても、「私が間違っているのかも?」と考えるのは、ちょっとツラい。逃げたくなります。
そんなときの処方せんとして、希望の言葉を発見しました。
両者が批判する人になっているときは、最初に気づいたほうが優位に立つ
(「すべては『前向き質問」でうまくいく」)
自尊心を傷つけ、自己否定をしてしまうと、うまくいかなくなります。
だから、何かをするときには、自尊心を保てる方法を考えることをおススメします。
それがこれ。
「最初に気づいたほうが優位に立てる」
優位に立つことが目的ではないけれど、あまりにも苦しくて前に進めなくなるくらいなら、ちょっとした言葉の変換をして、「やってみよう!」と思えたほうがいいですよね。
最初の一歩としては、そんな試みが良いと思います。
では、どうやって質問を変えるか? 続きはまた次回に。
君は運悪く、しょっちゅう箱の中に入っている人間と働いていた。つらかったと思う。そういう場合、こちらもいとも簡単に箱に入ってしまうことになる。あいつがひどいんだから! と、簡単に自分を正当化できるわけだからね。
でもいいかい、いったん箱に入ってしまうと、相手をひどい奴だと責めている自分を正当化するためにも、実際に相手がひどい奴であってくれなくては困ることになる。箱の中にいる限り、問題が必要だからね。