ichigo's blog

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弱さを隠すより、受け入れ合う~映画「セカンドベスト」父子愛の物語

Second Best (字幕版)




孤児になった少年と
寂しい独身男性


少年は、父親が忘れられない
男性も、家族関係に傷がある


傷を負った者同士が
絆を深め、
家族になる物語です。


この映画で感じたことは、


弱さを愛するのが家族愛


独身男性の傷を知ったことで、
人間不信になっていた少年が、
心を開いていきました。


孤児が心を開く物語かと
思いましたが、
そうではなく。


養父になる男性の傷が
癒されていく。
そちらのほうが印象的でした。



弱さを見せるのは恥ではない

弱さを受け入れると、愛情が生まれる

「大丈夫だよ。僕が約束する。元気になる。」


男性は最初、
少年の心を開かせたいと、
努力していました。


でも、少年の心が開いたのは、
男性の弱さを見たときです。


泣き崩れる男性に、
「大丈夫だよ」と、
声をかける少年。


とてつもない愛情を
感じます。


人はともすると、
強くならなきゃと
もがきすぎるのかもしれません。


苦しんでいる姿を周りの人に見られるのを、恐れるべきではありません──助けが必要なときには、なおさらです。
(「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」より)


相手の弱さを感じたとき、
この人の役に立ちたい
そういう思いがわきます。


つまり、
弱さを見せられたほうも
孤独感が癒される。
それが研究でも
明らかになってるそうです。


男性も最初、
自分の弱さを見られたとき、
少年に嫌われてしまった。
そう思ったようです。


しかし、
少年のとった行動は
違いました。


男性の弱さに直面し、
自分が役に立とうと思うことで、
少年の心も癒されていきます。


強がるだけではなく、
自分を助けさせてあげる
相手にその役割を与える


それもまた、大事なんですね。


弱さを受け入れ合うところに、
本物の愛情が育つ。


そんなことを
感じさせてくれました。


親を幸せにしたかった

「悩んでいた。
親が何を望んでいたのか。」


男性も、父親との関係に
葛藤を感じていました。


自分は、
父親を幸せにできなかった。
失望させてしまった。


親孝行できない自分に、
苦悩を感じる男性。


誰もが、親を愛したい。
本当は親孝行したい。


子どもが生まれてくる理由は、
もしかしたら、
親を愛するためなのかも
しれません。


苦しみを感じるのは、
そこを果たせてないと思うとき。


そんな苦悩を
誰もが抱えているのでは
ないでしょうか。


私たちは、
親を愛したくて愛したくて、
仕方ないのですよね。


だから、家族に確執が生じると、
とても苦しいのです。


そして、
少年と出会ったことで、
男性は強くなります。



強い決意で向き合う

本物の家族になるために

「2番目になる気はない。
家族になるなら父親と息子だ」


初対面で男性は、
パートナーとして
考えてほしいと
少年に伝えていました。


しかし、愛情と強さを
取り戻していきます。


「2番目になる気はない」


その覚悟を
少年に伝えました。


「セカンドベスト」の意味は、
最善ではないけれど、
その次であること


だけど、
やっぱり2番目なんてイヤだ


その気持ちと、心の強さが、
男性に生まれたのです。


それを言われて、
少年がとった行動は・・・


**


表面的に取り繕うのではなく、
本気で向き合う。


その過程で、
お互いに心の痛みを癒し合う。


誰かと
本気で向き合ってみたいと
思える映画です。


家族とは、
弱さも含め、
すべてを
受け入れ合うのですね。


**


余談:映画が脳に与える影響


共感をすることは、
人にとって、
一番の癒しになるそう。


映画鑑賞で、
共感脳を鍛えられます。
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