Windows95を開発した日本人の仕事術:とにかく速く!修正は後からでいい。
完ぺきで出すより、速く出す。すべてはスピードが決め手。修正は後からしよう。
すべての仕事は必ずやり直しになります。 最初の狙いどおりに行くほうがまれなのです。スマホのアプリもWindows95も、あなたの明日のプレゼン資料もそうです。どうせやり直しになるのだから細かいことはおいておき、まず全体像を描いてしまったほうがいいのです。
「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」
Windows95を開発した日本人の、最速の仕事術です。
仕事術を学びたい人、天職がわからない人、読むと元気になれますよ。何よりも、Windows95も、ダブルクリックも、すべて日本人が開発したってことに驚きと感動でいっぱいになりました。
時間を制する者が、世界を制する
3500個のバグがあっても、世界は変えられる
発売当時、Windows95には約3500個のバグが残っていました。私たちはそれを知っていましたが、そのまま発売することになりました。
もちろんバグは修正することができます。だから先ほど紹介したように、スマホアプリの開発者はいつもバグの修正に奮闘しているわけです。
Windows95の開発過程でのエピソードがたくさん書いてありました。その話には、とても感動します。
とにかくスピード重視。
著者の仕事術は、スピードにこだわるやり方です。
そして、Windows95のみならず、ダブルクリックや右クリック、ドラッグ&ドロップまでも著者が開発したそうです。そのプロセスには衝撃を受けました。
英語のつたない日本人が、ここまで海外で勝負した。
それは、締め切りを守る、ロケットスタートをきる。そこに徹した結果の、勝利だったのです。
また、仕事が好きで好きで仕方がない、そんな気持ちも文章にあふれていました。
誰よりも速く! やり直しなんて当たり前。速く出すほうが大事。
ダメ出しを恐れない。他人のせいにしない。好きだからやる。
そんな仕事術。見習いたいです。
ロケットスタート
人生を変えたいのであれば、今後あなたは、徹底的にロケットスタート型に舵を切るべきです。
ちなみにロケットスタートを実践するときのコツですが、前倒しで取り掛かることです。仕事が決まったら、すぐにやってください。
締め切りまでまだ時間がある。そう思うと、どうしても、のんびりしてしまいます。そして、最後に必ずバタつきます。結果、やっつけ仕事になるわけです。夏休みの宿題と同じですね。
だから守るべきは、ロケットスタート。
最初の2割の期間で、8割の完成にまで持っていくそうです。そうすると、残り8割の時間でゆっくりと見直しができる。最後にバタつく人との仕事の仕上がり具合は、明確なのです。
質よりもスピード重視。
最初の猛ダッシュで8割の完成を目指す。残りでゆっくり見直す。それでもエラーがあれば、後からまた、直せばいい。
著者はどんなときも、そこに徹していました。本当にできる人は、スピードが違うのです。
締め切り前に、締め切りを設定する
私が仕事をするうえで最も大切だと考えている「あること」をきちんとこなせる人は100人に1人もいませんでした。
その「あること」とは、「常に締め切りを守ること」です。
締め切りを守る。
初歩的なことですが、それがなかなかできません。
周囲を見渡してみても、締め切りにこだわる人は、少ないです。
だからこそ、そこを死守するだけでも、ものすごい信頼が得られます。
いっぱいいっぱいなのは、わかります。そうは言っても、締め切りを守ってくれる人は有り難いのです。安心できます。
いい仕事をするよりも締め切りを守ってくれる人。
守れなかったとしても、前もって、遅くなりそうだと伝えてくれる人。
すごく、うれしいですよね。
完ぺきにこなすよりも、ちょっとした気遣い。遅くなったら迷惑だろうからと配慮をしてくれる。そんな心を感じます。
「こっちは大変なんだ!」
それを言われても、同情はしますが信頼は生まれません。
どんなに優秀な人でも締め切りを守る人は100人に1人もいない。
ということは、締め切りを守ることで、頭のいい人に勝つことができるということです。
著者は、そこを武器にしたそうです。
ドラマチックな逆転劇は必要ありません。むしろ逆転劇ばかり起こすような仕事の仕方をしていては、上司も常に肝を冷やします。それでは上司からの評価も下がり、社会人としての信頼も失いかねません。
ラストで挽回。それは、自慢できることではないのです。見てるほうはハラハラしますよね。いつになったら始めるのかとイラ立ちも覚えます。安心して任せられません。
締め切り前に締め切りを作って人より速く動く。
それが勝利の秘訣。
他人の遅れは、想定内
相手が仕事を終わらせないことと、あなたの仕事が進められないことは、厳密に考えると別の問題です。 だから、相手の仕事が上がってこなくても、何とか自分の仕事が進められないか徹底的に考え、自分にできる仕事を進めていくのです。
他人の仕事は遅れます。そのせいで自分も遅れます。
そんなとき、「あなたのせいで私の仕事が終わらない!」と、相手のせいにしてしまいます。
だけど、相手の仕事が遅いのは当然で、そのための対策は自分の責任だと考える。これには脱帽でした。
他人のせいにしている場合ではなかったのです。
人がのんびりしてるときこそ、頑張るチャンスです。
とにかく最速で仕事を終わらせる。規準はいつでもそこ。
天職を見つけよう
好きなことは、速くできる
仕事は「頼まれなくても自分から喜んで残業するほど楽しい仕事か」どうかで選ぶべきなのです。
結局、好きなことなら苦痛にはなりませんね。
好きなことなら頼まれなくてもやります。やりたいわけですから。いつまでもやっていたいのです。
どんな仕事なら人に止めろと言われてもいつまでもやっていられるのか?
速くやろうと思わなくても、必然的に速くなります。
やらなくてもいいと言われたって、やります。
だから、集中力がないと悩むより、好きな仕事を見つけるほうがいいというのです。
その通りですね。
天職に就いたとき、あなたはもう集中力を必要としない世界に突入していけるのです。
集中力を必要としない世界。すごいですね。見つけてみたいです。
仕事をいかに楽しめるかが人生における重要な問題になります。天職を見つけられるかどうかは人生という時間を左右するのです。
やはり、好きなことをしろ!ってことですね。
嫌いなことは、速く終わらせる
嫌いな勉強をしたくない、好きなことばかりしていたいがために、この時間術を発展させてきたのです。
すなわち、 本書の時間術が、最も効力を発揮するのは、「嫌なことから逃れたいとき」でもあるのです。
好きなことなら、頼まれなくても速くできる。
では、嫌いなことは?
嫌いなことは速く終わらせて、さっさと好きなことをやろう。そのスタンスです。
だから、好きな仕事でも、嫌いな仕事でも、結局は速い。
結果が同じというのは、面白いですね。
でも、その心づもりが全然違うのです。
好きなことをやるために、嫌いなことは速く終わらせる。
私はこの本を読んでから、残業をしないで帰ろうと決めました。
本気で、天職を見つけよう
あなたは現在の世界・生活に満足していますか?
満足していないからこそ、何かやりたいことがあるはずです。 だとしたら、そこにこそアイデアの種が膨大に埋まっているわけです。
もしも、満足していない、不満だらけということなら、やりたいことは別にあるはずなんです。
そこを、とことん追求してみましょう。
探しても探しても、なかなか見つからないかもしれません。
それでも学び続け、考え続けて、天職に出会ったほうがいいのです。
やりたいことがわからなければ、今、何が不満なのか? そこから考えるとヒントが出てきます。
「自分が本当にやりたいことを見つけろ」という、とても単純な話です。言い方を変えて「わがままに生きろ」でも「自分に正直に生きろ」でも「本能にしたがえ」でも良いのですが、結局のところは「一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ」という話です。
著者は、マイクロソフトで、やりたいことを思いっきりやったそうです。
好きなことだから、キツくても頑張れるし、お金目的ではないから、幸せを感じる。
やりたいことをとことんやった結果が、数々の成功だったのです。
とことん、やりたいこと。好きかどうか。こだわるべきは、そこです。
時間がない、お金がない、今の仕事が嫌だ、上司が最低の人間だと嘆いている方は、今の今から、本書の時間術を使い倒して、嫌な仕事を速攻で終わらせて、そうして手に入れた余裕の時間でもって、次の人生のための準備を始めてください。
自分が好きなことが見つからない方は、そのことと向き合う時間にしてください。
「そうは言っても・・・」 つい、思ってしまいます。
だけど、言い訳をせずに、本当にやりたいことをやらないと自分が何をしているのか、わからなくなります。
会社を辞めたほうがいいとか、転職したほうがいいとか、そういうことではありません。
もしかしたら、仕事ではないかもしれません。
自分の好きなことを思いっきりやる。
なぜなら、必ずウップンがたまるからです。
「こんなに苦労してるのに!」と愚痴がでるとき、嫌なことを無理してやってるからです。
好きなことをしているときに、自分はこんなに苦労している!なんて、思わないですね。
スッキリした心で生きていくためには、やはり、好きなことをやったほうが良さそうです。
重要なのは楽しくて楽しくてしょうがないかどうかの、ただ一点のみ
自分は何が楽しいのか?
正しいかどうかではありません。世間がどうかでもありません。
「無理だ」という人の多くがじつは、そのことについて実際にはほとんど何も調べてもいないし、考えてもいない人だということを、強く心に刻み込んでください。
もしかしたら、やりたいことは、あるのではないですか?
あなたの人生の仕事は、あなたの仕事を終わらせることではなく、人生を思いっきり楽しむことです。
どうすれば仕事が終わるのか。
そこを考えていると、いつの間にか、仕事を速く終わらせることが目的になってしまいます。
だから、常に思い出さねばなりません。
目的はあくまで、人生を楽しむこと。幸せに生きること。そのために生きてるのです。
家族のために頑張る。それが好きなことなら、それでもいいですね。
もし、やりたいことが仕事以外なら、仕事は速く終わらせましょう。
~まとめ~
天職を見つけよう
好きなことなら、速くなる
嫌いなことなら、好きなことをやるために
速く終わらせよう
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
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