ロジカルシンキングは不要?~それよりも大事なこと
必要なのはひらめき、直感、研ぎ澄まされたセンスです。
今後、必要な人材は、
情熱や創造性をもった人。
勤勉さや服従は、
機械のほうが優れている。
日本人には、頭の痛い話ですね。
今回は、
「あのGoogleが社内でやっている
神速仕事術57」
を読んでみました。
ただ、個人的には、
仕事術というよりも、
柔軟性をもつこと、
そして、
ロジカルシンキングの話が
印象に残りました。
新しい方法を取り入れる
SNSで発信する
自分が情熱を持っていること、世の中をよくしたいとか、こういうミッションで社会貢献したいとか、そういったことを大きな声でSNSなどで訴えていく。それで集まってきた人たちと活動していくとお金が入ってくる
著者が試してみた結果、
戦略的な営業方法よりも、
SNSで自分の想いを発信したほうが、
利益につながったそうです。
私は、SNSには抵抗があり、
ずっと手をつけられないでいましたが、
冷静に理由を考えてみました。
それは、自分が書く側になることで、
必然的に「ギブ」の立場へと、
変化するということかもしれません。
自分の想いを発信すると、
主体的にならざるを得ないからです。
発信するというのは、
自分が与える側になるということです。
頑張ってそうするというよりも、
仕組みとして、そうなります。
どうすれば読んでもらえるか?を、
考えるようにもなります。
「儲ける」とは、
お金をもらう行為ですが、
「儲けたい」=「もらいたい」
という気持ちに、
賛同してくれる人はまずいないでしょう。
先に自分が与えることによって、
返ってくるものが大きくなるわけです。
そのような主体的な行動に出るからこそ、
リターンがあるのでしょうね。
SNSが素晴らしいというよりも、
今はそういう時代、
その流れをつかめるかどうか、
ということですね。
どの時代にも、その時々の、
新しい手法があったはずです。
例えば、デジタルカメラが出始めた頃、
デジタルを批判し、
フィルムにこだわり続けた人もいました。
結果として、時代についていけずに、
廃業した人も多いと聞きます。
新しいものを批判せずに、
柔軟に取り入れるのは、
大事なチャレンジ精神です。
ブログが仕事に役立つというのは、
この本に詳しいです。
ichigo-it.hatenablog.com
適応しすぎると、生き残れない
今、なぜ学ぶことが大事なのかというと、「選択肢」をたくさん持っていたほうが生き残れる可能性が高くなるからです。
ダーウィンの進化論によると、生き残る生物は、必ずしも一番強い生物ではなくて、一番柔軟性のある生物なのだそうです。
環境に適応しすぎると、
逆に生き残れないそうです。
例えば、恐竜は、
環境の変化により絶滅しましたが、
同じ時代にいても
生き残った生物はいるわけです。
もちろん、絶滅の要因は不明ですが、
繁栄した者が衰退していくのは
動物にしろ人にしろ、
よく見られる現象ですよね。
環境に適しているということは、
変化には弱いわけです。
だから、
いろいろ選択肢を持っておくこと、
たくさん学んでおくこと、
それが大事ということです。
逆に考えれば、
今、環境に適応できてなくても、
未来は明るいかも!
そう思ってもいいかもしれません。
強さがなくても、
柔軟性を持ってればいいんです。
一時の繁栄で判断するのではなく、
いろいろと学んでおけば
いいのではないでしょうか。
ロジカルシンキングより大切なこと
日本人は、ロジカルシンキングにこだわりすぎ
日本では、マッキンゼー流のロジカルシンキングが流行っていて、ロジックツリーやフレームワークを使って考えを深めていく人もいますが、そうやって分析することと、新しいアイデアを発想することは、実はまったく別物です。
ロジカルシンキングには
違和感を抱いていたので
これを読んで、
なるほどと思いました。
そもそもロジカルシンキングとは、
自分の考えを説得するときに
有効なものだそうです。
なぜなのかをきちんと説明し、
わかってもらうため。
それなのに、問題解決のための
分析に使ってたりします。
ロジックツリーを使ったところで、
特に解決策までは思いつきません。
個人的には、
「ロジカル」という考え方が、
合いませんでした。
日本の風土としても、
論理的ということが
合わないような気がします。
ロジカルが悪いのではなく、
偏りすぎて、
結局はよくわからないのです。
分析しすぎ
おもしろいのは、日本人は議論が下手と言われるわりに、分析がものすごく好きだということです。「◯◯について調べておいて」と頼むと、とにかく細かいところまでよく調べて、色々検討してくれます。
日本人は、
分析が大好きだということです。
調べるのとか、
情報収集とか、
何かと好きですよね。
そして、
「だから何?」と聞くと、
「わからない」との答え。
それが日本には多いそうです。
創り出すよりも、分析好き。
堂々めぐりの話が大好き。
時間をかけたわりには
何も生み出せてない。
言われたとおりにやる。
「会社あるある」な話です。
要は、分析のための分析
論理のための論理
そこに陥ってしまうのです。
説明とか説得とか、
そういう目的を忘れて、
頑張ったから良しとしてしまう
そこが問題ということです。
もっと直感を信じる
売上を上げるのは、他社にはない、自社独自の商品であり、サービスです。その元となるのは、ロジックではなく、思いつきやひらめきです。
日本の特徴は、
分析・検討・承認に
かなりの時間をかけることです。
そのため、海外からは、
行動が遅いとか、
生産性が低いとか、
言われますよね。
面白いことって、
直感から生まれたりします。
考えすぎてるときって、
発想自体がつまらなくなってます。
たまには、
思いつきで行動してみても
いいのではないでしょうか。
筋道立てて考える必要があるのは、後から誰かに説明するためです。論理がつかさどるのは「後づけの理屈」であって、ひらめきはロジックからは生まれません。
説明なんて、
後から考えてもいいのです。
企業理念なども、
ほとんどは後づけですよね。
うまくいってから考える、
それでもいいということです。
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以上のことから、
次のようなことが、
日本人の特徴として言えます。
- 一つの場所に身をうずめたい
- 新しいものに抵抗がある
- 分析・検討だけが好き
やはり生真面目な日本人です。
ロジカルシンキングも大事ですが、
それも生真面目な日本人は、
一辺倒になりがちなんです。
その生真面目さが良さである反面、
やはり、スピードや
クリエイティブな面では
海外にはかなわないですね。
ロジカルに考えてばかりでは
固くなる一方で、
柔軟性をもつことも難しくなります。
こだわりすぎちゃうからです。
それで時代についていけずに
取り残されてしまうのでしょう。
もっと、直感で行動する、
そんな軽やかさを身につけたほうが
行動力も生産性も
アップするように思いませんか。
直感とひらめきで、
新しいものにも
どんどんチャレンジ!
そんな一面も、
もっておきたいですね。
~まとめ~
分析しすぎで答えがない
それによって行動力もにぶる
もっと、ひらめきで動いてみよう
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