その行動、狩猟時代のものかも?〜「ぼくたちは習慣で、できている。」
なぜ、あんな行動をしてしまったのだろう? 自分や他人が理解できないとき、それは狩猟時代の習慣なのかもしれない。
明日の自分を過大評価しないこと
明日の自分は、今の自分とは違う行動が取れるスーパーマンに見えてしまう。何度も失敗することによってその幻想を手放したところからすべては始まる。
私たちは、今日の目標は立てたりしないのに、今年の目標とか、5年後の目標とかは立てたりしますね。それは、未来の自分をスーパーマンだと思っているから、
というのには深くうなずけました。「明日からやろう」と思う時、明日の自分にはきっとできると信じていますね。だけど、今日できないなら明日もできるわけがないんです。
そんなことはわかりきっているのに、未来のことになると楽観的に考えてしまう、それを繰り返しているから変われないんですね。だから、明日の自分は今日と同じことをすると思って、今の行動を選択しよう。そんな習慣ができたら変わるはずです。
狩猟時代は食べ物を得ることが最大のストレスだった
実は、習慣の話よりも何よりも、狩猟時代の行動を引き継いでいるという話が、一番、心に刺さりました。自分や他人の行動が理解できないことが多々あります。
自分はなぜ、こんなことを・・・? あの人はなぜ、あんなことを・・・? それは、狩猟時代の行動様式のせいだということです。
いわゆる本能と呼ばれているような、狩猟時代の古い脳は、いまだに脳の中心部にあります。その脳は、狩猟生活に適した仕組みになっているのです。だから、大昔と同じ行動を今でもしている、と。本能に振り回されるという状態ですね。無意識だから自分でも理解できないんですよ。
例えば食べ物。昔は、今日の食料を得ることが最大の問題でした。だから、無事に食料を得られたときには、そのストレスから一気に解放されて満足したんです。現代でも、食べてるときに幸せを感じるのは、昔のその仕組みが残っているから。ちょっとした幸せを感じるのは、いいことですが、暴飲暴食をしてしまったあとに虚しさが残るのは問題です。
ストレスの原因は「食べ物が無い」ことではないのに、解決方法は、大昔と同じやり方をしている。だから食べてしまうし、だけど満足できないという状態に陥るのです。自分でもなぜなのかが不可解になるのは、昔とは環境が違うことを本能が理解していないから。
ふと、アスファルトの上で土をかけようとする犬を思い出しました。用を足したあとに必ずしていますよね。それを見るたびに、本能なんだなあと思っていたのですが、人間もそれと同じだったということです。
環境は違うのに、本能どおりに動いているからうまくいかない。客観的に見ると愚かですよね。意味のないことを必死にやってるんです。もう時代も環境も変わった、この行動はもう無駄なんだということを知らなければなりません。だから、知識が必要です。犬を見れば簡単に分かることも、自分のことになると途端に分からなくなります。勉強しなければなりません。そして、自分について知らなければなりません。
「やってしまった」と思ったとき、これも狩猟時代の脳のせいだ!と考えるようにすると、ちょっと客観的になれるかもしれません。人間関係にストレスを感じるなら、人間関係と向き合う。仕事にストレスを感じるなら、仕事と向き合う。大昔に獲物と向き合ったように、今は、今の問題に見合う解決法をとるべきですね。
習慣について学ぶなら、やはり「七つの習慣」。
ichigo-it.hatenablog.com
まとめ
*今日と同じことを明日もする
*今に見合った習慣を身につけよう
- 作者: 佐々木典士
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