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ライヴエイドはクイーンの独壇場!当たり前を実践すれば差別化できる|ボヘミアン・ラプソディ

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クイーンは、当たり前のことをやって、全世界を魅了しました。「当たり前」とは、練習する、観客を楽しませる、全力でやる。それだけ。


クイーンのパフォーマンスは偉大なライバルたちを押しのけて、もっともエキサイティングで、もっとも感動的で、もっとも記憶に残り、もっとも色あせないものだった。


フレディ・マーキュリー~孤独な道化~



ライヴ・エイド(チャリティーコンサート)

餓死しようとしている人々が世界にいるのだから、それは人類全体の問題としてとらえるべきだ。時に自分は無力だと感じることもある。でも、今回は僕にもできることがある。
(フレディ)


ライヴエイドとは、1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。


目的は「アフリカ難民救済」、スローガンは「1億人の飢餓を救う」。


大物歌手が無報酬で、持ち時間20分で歌い、募金をつのるというものです。


フレディは、8歳〜18歳をインドで過ごしたため、他人事には思えなかったそうです。


子供の頃に、自分が、周囲の子供よりも恵まれた生活をしていることに気づいた。だから、チャリティコンサートということで、使命感をもって臨んだようです。



金持ちだから罪悪感をおぼえるというわけじゃない。僕がライヴをやらなくたって、この問題は変わらずに存在し続ける。悲しいことに、いつまでも有り続ける問題なんだ。ライヴ・エイドの意義は、こんなことが起こっているという事実を全世界に知らしめることだ。
(フレディ)

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クイーンは、当たり前のことをやった

クイーンはあの週、ロンドンのユーストン・ロードにあるショー・シアターで、真剣にリハーサルを重ねたんだ。ほかのバンドはぶっつけ本番だった。


フレディ・マーキュリーが完璧主義なのは、映画を見てても感じましたが、他のメンバーも、フレディに負けず劣らずの完璧主義者のようです。


インテリの集団ですしね。


しかし、チャリティーコンサートという位置づけだからでしょうか、他のバンドは練習をせずにぶっつけ本番だったそう。


持ち時間の20分をどう使うかは、自由だったそうです。何をしてもいい。何を歌ってもいい。


なので、新曲を発表した歌手もいたそうです。新曲なんて、まだ世間に浸透してませんから、楽しめないのは目に見えますよね。


そんななか、クイーンだけが、練習を重ねて万全を期して臨んだ。しかも、誰もがよく知っているヒット曲のメドレーで。


盛り上がらないわけがないのです。


だけど、クイーンは、他のバンドもそうするだろうと思って、当たり前のことを当たり前にやっただけなんだそうです。


なんだか、とてつもなくドキッとしました。


特別なことではない。当たり前にやる。それだけのことが、他との差別化を生み出すことになる。


考えてみたら、本当にそうかもしれません。


当たり前のことほど、誰もできてない。誰もが、日常の当たり前を軽視している。


だからこそ、当たり前のことをコツコツと!


特殊なことを考える必要なんて、ないのかもしれない。当たり前を実践する。意外と盲点ではないでしょうか。


そして、どんなライヴであろうと、全力で臨むということ。


日本でも最近、いろいろ話題になりました。本番中にも、お酒の匂いを漂わせているとか。ライブ中に、歌詞カードを見ながら歌うとか。


クイーンは、そんな甘っちょろいことはしないのです。常に全力。いつでも本気。


みんなに楽しんでもらえるように、みんなが知っている曲をやるんだ
(フレディ)

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ライブエイドの主役は、まぎれもなくクイーンだった

バックステージに衝撃が走ったのがわかった。口笛を耳にした犬みたいに、ミュージシャンたちが顔をモニターに向けたんだ。クイーンはショーをかっさらった。あの日、クイーンは高みにふたたび上り詰めて、二度とその地位を失うことはなかった


映画では、ラストのライヴシーンがとても感動的でした。


私は正直なところ、映画だからこそ、感動が盛られているだけでは? 実際は違ったのでは?なんていう、うがった見方もしていました。


だけど本当に、誰もが認めるパフォーマンスだったそうです。まぎれもなく、あの日の主役はクイーンだったと。


あの日、僕は息をするのも忘れてフレディのパフォーマンスに見とれた。その場に居合わせたすべての人々を魅了したんだ。完全な一体感さ。そんなことを成し遂げたのは、後にも先にもひとりもいない。そもそもそんなことができるのはフレディだけなんだと思う


観客だけではない。ライバルさえも、そしてスタッフさえも、思わず見いってしまった。そんなステージだったそうです。


観客を巻き込み、観客と一体となって歌いあげた。そんなことができたのは、クイーンだけ。


しかも、映画でも少し描かれていましたが、ライヴの直前まで、フレディは喉の調子が悪く、コンディションは最悪だったようです。


だから、メンバー自身も、本番のフレディの歌声には驚いたのだそう。プロ根性を感じますね。


映画では、事実と違う演出がされていたことも事実です。本を読んでても、映画と違う・・・という部分を見つけることは容易でした。


だけど、細かい事実は違っても、クイーンの圧倒的な存在感には誇張はありません。本当に、あのまま。


ちょっとした違いなんて、どうでもいいほどに、才能と努力が光ってます。


クイーンの公演全704回のうちでも、ライヴ・エイドはクイーンを象徴する最高の瞬間だった。小細工をしなくてもーー照明装置や音響装置、スモークなどの特別効果、それどころか天然の舞台効果である夕暮れすら取り払ってしまっても、自分たちの力を証明するのに与えられた持ち時間が20分もなくても、クイーンは世界をロックする力を失っていない、不動の帝王であるということを証明する最高の機会だった。


ベートーヴェンの第九を思い出しました。


苦悩を突き抜けて歓喜へ至れ!


いろんなことがあったけれども、たった20分のステージで、すべてをかき消してしまった。


実際のフレディは、お酒・ドラッグ・奔放な性生活と、いろいろと問題も起こしていました。映画ではサラッとしか描かれてませんが、本には詳しく書いてあって、ちょっと気分が悪くなるような部分も、たくさん。


また、他のメンバーも、映画ではとても良い人に描かれていましたが、フレディと同じくらいとは言わなくても、遊びにふけっていた様子もありました。豪快にお金を稼いだ分、お金の使い道もまた豪快です。


それでも、どんなことがあっても、歌声ひとつで全世界を魅了する。細かいことは、どうでもいいと思ってしまう。すごいことです。


あれだけの有名人ですから、そして、豪快な私生活ですから、ファンだって気づかないわけはありません。


それでも、そんなことは気にしないという雰囲気があったようです。


誰もとがめない。そういう時代だったという面もありますが。


完璧になるまで練習をしたり、ライヴでは観客を楽しませることに必死になったり、他の歌手にはない努力も、たくさんしています。


やはり、見せかけだけではありませんでした。


**


昼間でも、星は変わらず存在しています。星空は、夜だけのものではない。


だけど、ひとたび太陽が昇れば、すべてが見えなくなる。


存在しているのは事実。消えるわけでもないけれど、"見えない"、"気にならない"。一つの強烈な光によって、またたく間に自分の視界から消え去ってしまうのです。


フレディにとっての歌とは、そのようなもの。


たくさんの苦悩がある。悲しみもある。罪悪感もコンプレックスもある。だけど、歌ってしまえば、何も見えなくなる。


人生も、同じように考えてみればいいのかもしれません。


人それぞれ、フレディほどではなくても、苦しみもあれば悲しみもあり、悩みもあれば後悔もある。あんなことしなければ良かった・・・と、いつまでもクヨクヨしてしまうこともあるでしょう。


消し去りたい過去や、なかったことにしたいこと。隠したいことなど。


そんなことも、強烈な光が一つあれば、視界から追い出すことができます。


フレディが歌で悲しみを表現したように、自分の悩みも、何かで表現してしまえばいい。そうすれば、誰かにとっては感動になるのかもしれないのです。


自分が光をはなてば、何も気にならなくなる。


そして、その光は、「当たり前」の中にある! 


そんなことを、クイーンのライヴから学びました。クヨクヨしている暇があれば、光を放て!と。きっと何かあるはずです。


ライヴ・エイドはフレディのものだった。彼みたいな人間はほかにいない。僕たちの音楽がフレディの中を流れているのが見えるような気がするくらいだった。彼を無視することはできない。ユニークで特別な人だった。あの日会場にいたのはうちのファンだけじゃなく、みんなのファンだった。フレディは本当に全身全霊で歌いきったんだ
(ブライアン)


当たり前のことを、当たり前に実践! 強烈な光をはなてば、細かなことは見えなくなる。

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