ichigo's blog

気軽な日記ブログです

仕事はそもそもクリエイティブ~ルーチンワークも楽しくやろう

いざ、仕事へ!!
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仕事に専念した幸福な人びとをごらんなさい。みんな始めている仕事に精を出している。それは食料品店を繁盛させることであり、切手を集めることである。つまらぬ仕事などはないのだ、いったんやり出したならば。


幸せになる考え
幸せになる行動
そして、楽しめるかどうか。


前回は、そんな話でした。
ichigo-it.hatenablog.com


アランの「幸福論」


特に、
仕事を楽しめるかどうかは、
幸せを大きく左右します。


ポイントは、
仕事が楽しかどうかではなく、
仕事を楽しめるかどうか。


楽しいは受動的。
楽しむは能動的。


楽しめないのは、
受け身になってるから。


なので、
楽しめない理由と、
その対処法について
考えてみます。


幸福論 (岩波文庫)



楽しくする心がまえ

退屈しないように工夫する

大事なことは退屈しないことである。朝から晩までその気になって働いていたら、けっして退屈することはないだろう。


「楽しい」の反対は、
「退屈」ですね。


どんな仕事だって、
ふとすると、すぐにマンネリし、
飽きてきて退屈します。


だから、
いかに退屈せずにやるか。


それが自分にとっての
クリエイティブ!
そこを楽しめばいい。


傍観者にならない

学問は遠くから眺めていてもおもしろくない。学問の世界にはいり込むことが必要だ。
始めは無理にやらねばならないこともある。乗り越えねばならないものはいつもある。
仕事を規則正しくすること、そして困難を、さらなる困難をも乗り越えること、これがおそらく幸福に至る正道である。


自分の仕事を、
どこか遠目で眺めている。


自分の人生とは関係ない、
と思って、冷めている。


そんなとき、退屈します。


自分でやる楽しみとは、
つまりは、主観です。


客観的に眺めていては
やじ馬になるだけで
楽しみがありません。


ポイントは、次の4つ


①集中して入り込む
②始めは無理にやる
③規則正しくやる
④さらなる困難を乗り越える



仕事を楽しむコツ

①集中して入り込む

仕事は唯一のよろこび、それだけで満たされたよろこびであることだ。

わたしが言っているのは、自分で自由にやる仕事のことで、それはつまり、能力を示すわざであると同時に、能力が出てくる源でもある。

くりかえすことになるが、人にやってもらうのではない、自分でやることだ。


なぜ、仕事が楽しいか?


それは、
創り出す喜びだからです。


集中して入り込むのは、
何かを創り出す姿勢です。


子どもがおママごとをするのは、
大人の真似をしたいから。


大人と同じように、
自分でできる。自分でやる。


砂山も冒険基地も
なんでも自分で作りたい。


自分で作ったものには
愛着がわく。


他人が作ったものは
すぐ飽きる。


創り出すって楽しいんです。


大人から見たら、
子どものおママごとなんて、
ほほえましいだけですよね。


でも、子どもは真剣。
本気で楽しんでる。
やるべきことに集中してる。


子どもの姿に学ぼう。
おママごとで結構!


立派な仕事なんて特にない



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自分で敷きつめた砂利の上を思いどおりに車で通るのは計り知れないほど大きな楽しみである。


例えば、
これ、集計しておいて。
と言われたとき。


あ〜、またこれか〜と思うより、
よし、最速でやろう!と思う。


エクセルで、
ポチッとしたときに、
パパっと集計結果が出る。


私は、そんなときが快感で、
自分で勝手に、
クリエイティブ!って
満足してます。


仕事なんて、すべてが
クリエイティブですよ。
ルーチンだろうと、
楽しんだほうが疲れない。


②始めは無理にやる

刺繡もはじめの幾針かはあまり楽しくもない。しかし、縫い進むにつれて、その楽しみが加速度的に倍加する。
だからほんとうに、信じることが第一の徳であって、期待することは第二の徳にすぎないのだ。


何事も、やはり、
最初が一番ツライです。


これをやって、
何になるんだろう?
って疑問もわきます。


そこを、ちょっとこらえて、
続けてみる。


素敵なセーターができるはずと、
信じて縫い続けていく。


信じないと進めませんね。


読書だって、
最初はつまらないもの。


ちょっと頑張って
読み進めないと、
「楽しい」までたどり着きません。


だから、最初の退屈を
重視しすぎないで。


もうちょっと続けてみよう。


③規則正しくやる

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サッカーであれ学問研究であれ、規律を認容しそれにしたがうから幸福なのだ。そしてそういう義務は遠くから見るかぎり、おもしろくない。それどころか不愉快なものだ。幸福とは、報酬など全然求めていなかった者のところに突然やってくる報酬である。


規則に縛られるのがイヤ。


仕事がつまらない原因の、
最大のものかもしれません。


だけど、考えてみよう。


ルールのないサッカー
ルールのないゲーム


それ、楽しいですか?


キーパーがいなくて、
いくらでもシュートできる。


幸せでしょうか。


実は、ルールって、
私たちに幸せを
与えてくれるものなんです。


そこを勘違いするから
空回りになる。


何をやっても自由だし、
何もしなくていい


そんな環境では、
人は必ず退屈します。


ルールやマニュアルによって
安心して行動できるのです。


面白そうに見えることは
実は面白くなくて、
面白そうに見えないことが
実は幸せ。


そんなことがあります。


④さらなる困難を乗り越える

何ひとつ期待することなく始めなければならないからだ。


期待がやってくるのは、仕事がはかどって、状況が進展してからである。仕事に即して現実の計画が生まれてくるものだ。


ミケランジェロは頭の中であのような形象をすべて考えた後、描いたとは、ぼくには断じて思えない。
なぜなら、彼はそれをやらねばならない状況に追い込まれて、「でも、これは自分の仕事ではないのだが」 と言っているだけだから。


ただ単純に彼は描きはじめた。すると、諸人物があらわれてきた。描くというのはそういうことだ。


「私の仕事はこれじゃない」
「社会的な意義がわからない」


私は、若い頃、
なんともまぁ、
バカげたことで悩んでました。


意義のあること
使命を感じること
立派なこと
大きなこと


そんなのは幻想ですね。


集中して入り込んで、
最初は無理してでも、
やり始めるしかないわけです。


先に期待すると、
期待どおりにならなかったとき、
意気消沈します。
モチベーションが下がります。


そして、
期待どおりにならなかったら
どうしよう?と、
いらぬ心配がわき起こり、
結局、何もできない。


とにかく始める。
始めたら続ける。


出てきた困難を
そのつど、乗り越えていく。


その繰り返しです。


ミケランジェロさんでさえ、
ただ描き始めたんです。


立派なビジョンだなんて、
どうでもいい。



自分を、自分から遠ざける

私が存在する理由は、私ではない

知るというのは、どんな小さなものでも全体とつながっているというその構造を理解することであるから。

どんなものでもその存在理由を自己のうちにはもっていない。

こうして正しい動きによって、われわれは自分自身から遠ざかる。


学ぶ、働く。


それは、自分を
自分から遠ざけること


自分とは何か?
何のために生きてるか?


自分の存在理由とは、
自分ではないというのです。


知れば知るほど、
働けば働くほど、
自分から遠ざかる


君の考えを風に、雲に、遊星に運んで行く。
ほんとうの学問は自分の目のすぐ近くにある小さなものにはけっしてもどらない。


要するに、
自分以外のもののために
生きよ!
ということでしょう。


それは、
過去を忘れる、という話と
同じです。

ichigo-it.hatenablog.com



私は、なぜブログを、
書いてるか?と言えば、
自分を忘れたいからです。


集中し、没頭し、
自分を忘れ、
過去を忘れ、
今だけを見る。


自分の考えなんて、
風に、雲に、運んでもらおう。


想像された幸福はけっして手に入れることができない。でも、つくり出す幸福というのは、想像されないもの、想像できないものなのだ。


あなたの幸せは、
あなたの想像を超えています。


楽しめる人は幸せです。


余暇は楽しもの。
日々の生活は楽しもの。


旅行や遊びが楽しいのは
当たり前。
そのための余暇ですからね。


だから、
仕事を楽しもう。


家事が仕事の人は、
家事を思いっきり!
これでもかってくらい楽しむ!


会社に行く人は、
通勤電車さえ思いっきり!
同僚の愚痴も思いっきり!


すべてをコントだと思って
楽しんでしまおう。


そんな意気込みで
過ごしてみてはいかがでしょう?


どんなことからも、
何かを創り出す。


どんな仕事だって
クリエイティブ


って、
ここまで書いておきながら
やっぱり無理して楽しむなんて
イヤですね。


好きなことやれば、
普通に楽しいんじゃないかと。



~まとめ~

そうは言っても、
楽しくない仕事は、楽しくない


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幸福論 (岩波文庫)

幸福論 (岩波文庫)