宮沢りえ・森田剛の結婚に思う~ぼくらの七日間戦争は良い映画
大人たちの非行を粉砕し、ここに自由と正義とロマンを求め、私たち、期待されない中学生の汚名を返上することを、断固、誓います。
抑圧された中学生たちが
反旗をひるがえし、
大人に立ち向かう。
そして、
その宣言どおり、
最後は汚名を返上し、
大人たちをも感動させる。
抑圧され、
我慢を強いられた心は、
いつか爆発する。
我慢は、
重ねるものではなく、
吐き出すべきもの。
愉快で痛快、
そして、スカッとして
すがすがしくなる。
そんな映画。
だから、2人の結婚も、
世間が何を言おうと
自分たちの好きな道なら
それでいい。
ストレスと戦おう
**
2018年3月
冬も終わりに近づき、
もうすぐ春。
桜の開花を待ちわびる時期。
3月になると、
なぜか、そわそわ、
ワクワクしますね。
学生時代は、
卒業だったり、
クラス替えだったり。
新しい生活へ向けた、
準備の時期です。
大人になると、
そんな頃の気持ちが
懐かしくてたまらない。
それでも3月になると、
なぜか、やっぱり、
期待がふくらむ。
そんなときに
飛び込んだニュース。
今や、
ジャニーズの結婚に
驚くでもないし、
子連れ再婚というのも
おめでたい限り。
晩婚というイメージも
くつがえるような、
希望を感じるニュース。
2人とも、
数々の遍歴を重ねての
やっとの幸せです。
ぜひ、いつまでも
仲良くしてほしい。
ところで。
宮沢りえといって、
思い出すことと言えば。
個人的には、これ。
このときの宮沢りえ、
本当にかわいかったです。
そして、映画のなかでの
宮沢りえのセリフ。
ちょっと何よ、あんたたち、
さっきから聞いてると
ふざけないでよ!
勝手なこと言わないでよね。
彼らは自分たちの考えで
行動してるのよ。
教師に反抗し、
立てこもった男子たちを
悪く言うクラスメートに、
怒鳴ります。
好きでやってることに
ケチをつけるな!と。
自分で選んだ道。
他人がとやかく、
言うことじゃない。
この映画の趣旨は、
世間に屈しないこと。
そういう意味では、
結婚を選んだ2人にも
通じるものがあります。
ということで。
結婚話とは
何の関係もありませんが。
ぼくらの七日間戦争の話。
宮沢りえの略歴
天使のようなかわいらしさ
まずは、ざっと略歴を。
1985年 CMデビュー
1987年 CM「三井のリハウス」
1988年 「ぼくらの七日間戦争」で女優デビュー
1989年 ❝ふんどしカレンダー❞
1991年 写真集『Santa Fe』で、
ヘアヌードを披露
1992年 貴花田と婚約
わずか2か月で婚約解消
2009年 妊娠・結婚
2016年 離婚(2012年から離婚協議)
なんだかんだと
いろんなことが
ありましたが。
世間を騒がせるのも
才能ですね。
激ヤセが話題になった時期も
ありました。
ちなみに、彼女の父親は
オランダ人だそうです。
どうりで、
日本人離れした美しさ。
昔の宮沢りえは
本当に天使のよう。
宮沢りえと後藤久美子の
キットカットの共演は、
もう、たまりませんでした。
そして、2018年。
森田剛と結婚。
正式な離婚から
2年しか経ってないのも
なんか驚きですね。
さすがは、大女優。
そんなこんなで。
数々の経歴のなかでも、
やっぱり、
「ぼくらの七日間戦争」が
ピカイチ。(個人的統計)
気になったので、
久々に観てみました。
ぼくらの七日間戦争
2019年にはアニメ化も
- 作者: 宗田理,はしもとしん
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2009/03/03
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
原作の小説、大人気のようで、
シリーズで累計1700万部も
売れてるそう。
2018年5月には、
12万人の小学生が投票する、
「小学生がえらぶ!
“こどもの本”総選挙」にて、
8位にランクイン。
2018年8月には、
「世界一受けたい授業」で
紹介され、その後、
書店では売り切れ続出。
そして、なんと、
2019年にはアニメ化も。
tsubasabunko.jp
いまだに
人気が衰えないんですね。
その理由といえば、やはり、
子どもが大人に挑むという、
その痛快さ。
いつの時代になっても、
子どもの心は同じ。
ということでしょうか。
さて、改めて観てみたら、
時代背景として、
笑えるようなことも
盛りだくさん。
学校では、
持ち物検査をしたり、
スカートの長さを測ったり。
前髪は、
「オンザまゆげ!」
そんな言葉もありました。
けれども、
そんな学校とか、
そんな大人たち、
今にしては、なんだか
うらやましいなと
思うことも。
教師が、保護者に向かって、
「家庭のしつけの問題だ!」
と叫んだり。
廃墟に立てこもる生徒に
「頑張ってね」と励まし、
夜、一人で帰る先生。
今では、
教師より親のほうが強いし、
子どもの反抗を
応援したくても、
さすがに置き去りには
できないですね。
そして、
立てこもりの場所へ、
警察だけではなく、
先生が直接、立ち向かう。
なんか、いいなぁと
思ってしまいました。
その頃に
反抗していた子どもは、
今はもう大人。
さて、どうなんでしょうね。
「最近の子どもは・・・」
なんて、
相も変わらず、
同じようなセリフを
言ってるでしょうね。
世代交代って、
いつの時代も、
そんなものでしょう。
**
また、この映画の
何がいいかと言えば、
愉快でスカッとするところ。
不良マンガにありがちな、
もの悲しい雰囲気もなく。
尾崎豊に感じるような、
せつなさや悲壮感もない。
大人への反抗とはいっても、
終始、楽しい感じ。
原作は読んでないので、
実際はどうか、
わかりませんが。
世間に屈せず、
自分を貫いた結果、
感動を与える。
自分のことも
世間のことも
やり込めるわけじゃない。
最後は、
皆が爽快になる。
悲惨な末路じゃない。
ってところが
ポイントです。
自己中心的な行動と、
自分を貫くことの違いは、
そこなんじゃないかなと。
ただ、
見どころは
何と言っても。
やっぱり。
彼女の存在感、
ハンパないです。
光ってます。
宮沢りえがいなければ、
なんとなくの映画に
なってたと思う。
やっぱりすごいなと。
いろいろと
世間を騒がせてきたのも
なんだか、うなずけます。
目立つんですよね。
美しいし。
気になるし。
特別、好きってわけでも
ないけれど。
改めて、
尊敬してしまいました。
**
ところで、
気になったのは、
なぜ、この話が、
いまだに人気なのか?
なぜ、こんなにも
ワクワクするのか?
ってところ。
もちろん、普通に、
面白いのですが。
もっと奥深いものが
あるような。
子どもが大人に
戦争をしかけ、
七日間も立てこもる。
痛快なヤリクチで、
大人を打ち負かす。
自分にはできないことを
映画の中で実現してくれる。
それを観て、
楽しくなるというのは。
つまりは、
寂しさの裏返し?
子どもだけじゃない。
大人になったって、
我慢の連続。
言いたくても言えない。
やりたくてもできない。
誰かに命令され、
その通りにするしかない。
我慢に我慢を重ねた心は、
人知れず、
はけぐちを求めてます。
だけど、結局は、
のみこむしかない。
毒も吐けず、
思いきった行動もできず、
日々、たまりゆくストレス。
本当は、
文句が言いたい。
戦争をしかけたい。
このツラさ、うっぷんを、
誰かにわかってほしい。
ぶつけたい。
そんな気持ちは
ためこまずに、
どこかで、ワァーっと、
本気で立ち向かう必要がある。
そんなことを、
この子どもたちから
学べるわけです。
子どもの頃には
わからなかった思い。
大人になったからこそ、
感じること。
そんなことも、
いっぱいある。
いつまでも色あせずに
楽しめる話。
そうだ。
大人こそ、
ストレスと戦おう。
いつになっても、
どんな場所にいても、
続いていくもの。
きっと、
七日間どころじゃない。
ストレスは、
ためこまずに、
ちゃんと吐き出せ!
ときには強気に。
ふてくされてないで。
【2018年を振り返ろう】
元旦:箱根駅伝/タスキの心
1月:はれのひ事件/ハレとケ
2月:カーリング女子
3月:宮沢りえの結婚/ぼくらの七日間戦争
4月:高畑勲監督の訃報/火垂るの墓
5月:山口達也46歳の不祥事
6月:早すぎる梅雨明け/アジサイ美人
7月:桂歌丸さんの訃報
8月:さくらももこさんの訃報
9月:安室奈美恵の引退
10月:豊洲市場開場/築地ワンダーランド
11月:自己責任/素直に受け取りたい
12月:南海キャンディーズ/しくじり先生