ichigo's blog

気軽な日記ブログです

はれのひ㈱の夜逃げ事件に思う〜ケガレを落とすことがハレ

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2018年1月


ハレばかりを求めた結果、
他人のハレ舞台までも
ぶち壊す結果に。


あまりに衝撃的な、
はれのひ株式会社の
夜逃げ事件。


地味な日々だからこそ、
1割のハレの日が
輝くってもの。


ハレだけの毎日なんて、
本末転倒だ。


ハレの舞台を輝かせるには
どうしたらいい?


はれのひ事件から、
ハレとケの概念までを
考えてみます。

今年、一番すがすがしく、
フレッシュな気分で
過ごせてた時期。


2018年1月


皆さんは、
何をされてましたか?


私は、
初日の出を見に
いきました。

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ちょうど良い場所に
カップルが
立っていました。


輝いてる(笑)
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残念ながら自撮りじゃない



初日の出って、
なぜか神々しい気持ち。


真っ赤に染まりゆく
空を見ながら


今年一年、
どうやって過ごそう?


あれこれ考えながら、
夢を見たり。
期待したり。


いろいろと考えますよね。


その後も、しばらくは、
お正月気分も抜けずに、
ふわふわした感じが続き・・・


一年で一番、
夢見心地な気分になる。


そんな、初々しい、
スタートダッシュの1月。





そんなときに。





フレッシュさを
叩き割るかのような
衝撃なニュース!



はれのひ㈱」が
夜逃げ!!



え? 夜逃げ?


今の時代に
夜逃げなんて、あるの?


一瞬、耳を疑いました。


いや、あるんだろうけど、
こんなに大々的に?


大きな会社の社長が?


テレビで大きく
報道されての夜逃げ?


まぁ、ビックリでしたよね。


しかも、
成人式の前夜に逃げるって。


若者をバカにしてますか?
って話。


こんな出来事も
今年だったんですね。


思い出しながら、
気になったのは、


そもそも、
ハレって何だっけ?
ってところ。



はれのひ株式会社の夜逃げ

成人式が台無し

www.mag2.com


成人式の当日に、
いきなりの店舗閉鎖。
衝撃的です。


まったく連絡がつかず
予約していた人たちは、
晴れ着が着られなかった。


新成人のお祝いムードを
ぶち壊してくれました。


被害総額は2億円とも
3億円とも言われています。


ただ、負債が10億円超で、
資産もないことから
被害者への返金ができない。


なんともヒドイ話。


そして、篠崎社長が、
事件直後の記者会見で、
語ったことは。


「そんなつもりはなかった」


そんなこと言われても、
まったく伝わらない。


計画的としか
思えないですよね。


逃げればどうにかなるって、
思ったのでしょうかね。


その発想にも驚きですが。


なお、
同じ名前の会社が
風評被害を受けたとか。


いたずら電話があったり
申し込みが減ったり。


ほんと、とばっちり。
かわいそうです。

www.buzzfeed.com




そして、その後、
どうなったかといえば。


2018年6月 詐欺容疑で逮捕
2018年10月 公判で嘘の決算書を容認
2018年11月 懲役5年の求刑


そして、今日。


12月19日、判決がおりました。





懲役2年6カ月の
実刑判決

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181219-00010000-tvkv-sociheadlines.yahoo.co.jp




しかし、それは、
嘘の決算書による
融資金の詐取についての
罪です。


消費者をだましたという
詐欺罪ではありません。


どんな判決だろうと、
新成人たちの、
一生に一度の思い出は、
もう取り戻せない。


ハレの日
ハレの舞台
晴れ着
ハレ姿


どんだけのハレが
めちゃめちゃに
されたんだ・・・


さて、そのハレって
何だっけ?



ハレとケの概念とは?

日常の生活は「ケがれ」

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ハレとは、
祭事や行事のこと


その反対に、
普段通りの生活は、
といいます。




この言葉、実をいうと、
由来は古民家にあるそうです。

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客間などの
お客様を迎えるところが
ハレ」であり、


日常の台所や納戸などが


要するに、


ハレは、
非日常・清らかなところ


ケは、
日常・ケがれたところ


「ケ」が不調になることが
「気枯れ」=「ケがれ


ケがらわしい」も同じです。


だから、
ハレの部屋に入るには
「ケ」を落とす、清める。


古い言葉で言えば、みそぎ。


家に、門があったり、
敷居があったりするのは
「ケ」を落とすため。

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神社の鳥居もそう。

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そこを、くぐることで、
日常のケを
落としているのです。


「ハレ」の空間に
足を踏み入れるには
ケをはらわなきゃいけない。


家に入るときに
靴を脱ぐのも、
そのためです。


ハレとケを
厳密に区別するので、
境界とか、結界とかを
大事にするわけです。

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それにしても、
古民家に由来があるとは。


ハレとは
非日常ではあるけれど。


家に帰ること自体も、
ハレだったんですね。


ケをはらって、
ハレである家に入る。


ウチとソト
日常と非日常
ハレとケ


きちんと分ける


つまりはメリハリ


服装から食事まで
すべてを区別する。


そんなことを
私たちの祖先は、
大事にしてきたのです。


現代は、SNSの影響からか、
ハレばかりを追い求めてる。


「ケ」を
バカにしすぎでは?


外の世間、
日常の生活は「ケ」


家にこもっていては
生きてはいけないように、


生きていくのに
ケがれは、つきもの。


どんなにケがれてようと、
外には出なきゃ
いけないんです。


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ケを落として
ハレを迎える。


それの繰り返し。


だから、
ケがれを避けるのは
やめよう。


ケがあるからこそ、
ハレが輝く。


心はればれ!のハレも、
同じ意味です。


ケがれが落ちて
スッキリするから、
はればれする。


ハレとケの
バランスを楽しむ。


メリハリによって
豊かさを味わう。


それが生きるってことじゃ
ないでしょうか。


昔の結婚式とか
お祭りとかが
盛大だったのも、きっと、
「ケ」の生活が
あまりに過酷すぎたから。


一年に一度、
いや、一生に一度、
あるかないかのハレ舞台を
思いっきり楽しもう!
ってことです。


毎日のように
ハレを求めている今では、
そんな有り難みも、
深みもないですね。


まして、ハレの日を前に
夜逃げだなんて、
もってのほか。


よいことも悪いことも、
神様のおかげ。


行事の晴れやかさ、
ケガレを落とした後の
はればれしい気持ち。


それが楽しみだったんです。



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そういえば、
仕事を楽しんでる人に、
聞いてみました。


つまらないと思う時は
ないのか?


その答えは、


「8割はつまらない!
だからこそ、2割が輝く!」


なるほど。
そういうものかも。


8割どころか、
「ケ」の割合って
9割ほどだと思う。


バランスとは言っても、
9割は、つまらなくて
平凡で地味なもの。


だからこそ、
1割のハレが
キラキラするってもの。


SNSで、毎日が
キラキラしてるのは
単なるモドキです!
惑わされなくていい



平凡を大切に!



1割のハレ舞台を
はればれと
楽しもう!


そうは言っても。


毎日、家に帰るのも
ハレに入ること。


今日のケがれは
今日、落とそう。


今年の汚れ、
今年のうちに!




け、けがらわしい!
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